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『多頭飼育』の破綻 静岡県が救済策

 たくさんの犬や猫を飼い、破滅的な状況に陥ってしまう、いわゆる「多頭飼育」の破綻(はたん)が各地で起こっている。静岡県はこうした多頭飼育の犬たちを救うため、愛護団体などと協力して救済活動に乗り出した。行政としては例のない活動だ。

 県が救済策を講じているのは、同県小山町の高齢夫婦が飼う犬たち。夫婦は20年ほど前から捨て犬を引き取り、近隣から苦情が出るようになった。

 地元保健所が指導を行ってきたが、犬は約120匹まで増加。このため、昨年10月、県が対策に乗り出した。健康な犬は新しい飼い主に譲渡し、残った犬は地元獣医師会などの協力で治療し、飼育環境を改善、不妊去勢手術をしていくことにした。

 引き取り手はネットでも募集し、これまで11匹を譲渡した。現在67匹の犬が残っている。県は「少しずつ人にならし、なるべく譲渡していきたい」という。犬たちの飼育小屋をつくるため、100万円ほどが必要といい、同県動物保護協会が寄付を募り、これまでに約57万円が寄せられたという。

 動物保護団体は「多頭飼育が破綻した場合、動物は殺処分されるが、ここでは生かそうと力をつくしている」と評価している。

 寄付などの問い合わせは同県生活衛生室(電)054-221-2347へ、またはホームページ(「静岡県生活衛生室」で検索)を参照。

(2009年1月26日)