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吉田さんの背中に乗った猫のサヴィ。「触ろうとすると、すぐ逃げます」と山本さん=東京都渋谷区で
吉田さんの背中に乗った猫のサヴィ。「触ろうとすると、すぐ逃げます」と山本さん=東京都渋谷区で
プロフィール

やまもと・こうたろー フォーク歌手。「走れコウタロー」「岬めぐり」などが大ヒット。白●大教授も務める。/よしだ・まゆみ 映画評論家。近著に飼い猫を描いた「LOVE FOREVER」。
(注)●は區に「鳥」

山本コウタローさん・吉田真由美さんとサヴィ 猫(メス4歳)

警備は完ぺき
嵐の夜は寝ずの番

 都会にいながらログハウスふうの家に暮らす山本コウタローさんと吉田真由美さん。玄関を開けると、取材の主役サヴィが、一目散に収納庫に逃げ込み、しかも中からドアを閉めて完ぺきに身を隠してしまった。

 「ドアを開ける猫はいても、閉める猫はいないでしょう」と山本さん。愛猫に隠れられ困る一方で、その賢さを自慢せずにはいられないようだ。

 サビ模様なのでサヴィ。姿はふつうの日本猫だが、小さいころには苦労したようだ。ある家に引き取られたが、「先住猫と仲が悪い」と動物病院に渡された。それを吉田さんが見て引き取ることにしたのだった。

 「当時、うちにリーという子猫がきたばかりだったので、もう一匹いるといいなと」

 しかし、サヴィはガリガリにやせているのに、かたくなに人を寄せつけない。困っていると、天真らんまんな性格のリーが、サヴィとの間をとりもってくれた。

 人が出したものは警戒して食べないサヴィも、リーが食べてみせると、安心して食べた。サヴィの具合が悪くなると、リーが大声で呼んで教えた。まもなく、二匹の間に子猫ができた。

 「子猫は想定外でしたね。あちこちにもらってもらい、1匹だけ残しました」

 パパになったリーはかいがいしく子猫の面倒をみた。子猫が敷地の外の道路に出ようとすると、走っていって止めたり、よく目を配った。だがそのリーがまもなく、原因不明で死んでしまった。

 すると、弱々しかったサヴィが変わった。亡きリーの日課を継ぎ、家を守るようになったのだ。

 「リーはいつも玄関の前で見張りをして、荷物などが届くと、不審物が入っていないか開封してチェックするまで家の中に持ち込ませませんでした。今はサヴィが同じことをします。嵐の夜には決まって玄関に出て1晩中見張りをします。動物と暮らしていると、かれらの能力は計り知れないと思うことがずいぶんありますね」

 もうひとつ、サヴィの才能は、歌声だ。

 「僕が好きな曲を歌うとき、高い音階のところで一緒に歌うように鳴くんです。まるで天使の歌声ですよ」

 山本さんは出演中のテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の中で「渡鬼おやじバンド」を結成、CD「熟年援歌どうだ節」を発売した。ぜひ、サヴィとのデュエットも聞かせてほしい。

 (文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ)