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在米の日本人獣医が
米国動物事情を紹介

 米国で活動する獣医師、西山ゆう子さんが、米国の最新事情を伝える「アメリカ動物診療記-プライマリー医療と動物倫理」(駒草出版、2100円)を出版した。

 西山さんは日本で臨床獣医師として勤務した後、20年ほど前に渡米。ロサンゼルスの動物病院に勤務し、最近、カリフォルニア州ガーデナ市に動物病院を設立、院長を務めている。

 西山さんの視点は一貫して動物福祉の向上に向けられている。本書の第1章でも、米国ではいかにして、殺処分される犬猫を減らしてきたかについて語っている。

 西山さんによると、米国の取り組みの第一歩は、ペットの数が過剰になっていることを社会問題として認識し、不妊去勢手術を法律で義務化するなどして進めてきたことだという。

 動物福祉については、動物虐待摘発のプロ「アニマルポリス」が徹底した取り締まりを行うことが、社会への認知を深めるために必要だったと考えている。

 本書ではほかにも、安楽死の選択や、プライマリー(かかりつけ)獣医師の役割など、米国の動物病院事情を伝えている。

 この出版に合わせて先月、西山さんが帰国、東京都内で出版記念セミナーを行った。若手獣医師や動物愛護家など約80人が出席、ペットの先進国、米国の最新事情に多くの質問が寄せられた。

(2008年12月22日)