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「猫返し神社」で
無事の帰り祈願

 「ミーちゃん、早く帰ってきて!家族みんなで待ってるよ」-愛猫の帰宅を願うたくさんの絵馬。

 東京都立川市砂川町の阿豆佐味天(あずさみてん)神社は、通称「猫返し神社」と呼ばれている。知る人ぞ知る、行方不明になった猫の無事帰還を祈願する神社なのだ。

 猫返し神社として知られるようになったのは、20年ほど前、同市在住のジャズピアニストの山下洋輔さんがエッセーに書いたのがきっかけ。愛猫が家出したため、山下さんはたまたま訪れたこの神社で帰ってくるようお祈りしたところ、翌日、17日ぶりに泥だらけになって戻ってきたという。

 以後、そのうわさを聞いた飼い主たちが祈願に訪れるようになった。

 そこで、宮司の宮崎洋さんが神社の歴史をひもといてみると、境内の末社に養蚕の神様を祭った「蚕影(こかげ)神社」があり、養蚕ではネズミ捕りのため猫が大切にされていたことが分かった。猫とゆかりがあったというわけで、境内にはかわいい猫の石像も奉納された。

 その石像の横に、今も全国から祈願に訪れた人々の絵馬があふれんばかりに奉納されている。愛猫の写真をはったり、イラストを描いたものもあり、愛猫にもう一度会いたいという飼い主の思いに涙が誘われる。

(2008年10月1日)