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謝珠栄さんと4匹の犬たち
先代の犬や、寝たきりのトマトの写真を並べる謝さん。「忙しくても犬たちとの時間は大切ですね」=東京都渋谷区で
プロフィール

しゃ・たまえ 大阪府出身。宝塚歌劇団で活躍。ニューヨーク留学後、多くの劇団の舞台で振付家、演出家として活動。1986年、舞台制作を行う「TSミュージカルファンデーション」を設立。

謝珠栄さんと4匹の犬たち トマト(メス19歳)、リトル(メス8歳)、カリン(メス1歳)、ミュー(メス7カ月)

“女の園”にも
きちんと役割

 謝珠栄さんが犬たちを呼ぶと、3匹の小型犬が、われ先にと応接間に入ってきた。ミニチュアダックスフントの「リトル」、シーズーの「カリン」、チワワの「ミュー」。色も大きさも違うかれらがはしゃぎ回ると、実ににぎやかだ。

 「こんなに元気なんですが、うちはみんなメスなんですよ。宝塚と同じ」と謝さんは笑う。

 もう1匹、19歳になるシーズーの「トマト」も秘書の女性に抱っこされてきた。以前はシーズーを数匹飼っており、トマトはそれら“先代”の唯一の生き残りだ。

 「トマトは小さいときからアレルギー体質で、新しい家に引っ越すたび、症状が悪化していました。でもアレルギー専門の獣医師にみせたらとても良くなり、今までの犬の中で一番長生きしています」

 2年ほど前から目も見えなくなり、ほとんど寝たきりなので、若い3匹と一緒に遊ぶことはない。

 リトル、カリン、ミューは、先代のシーズーが死ぬたび、周りの人たちが謝さんを慰めるため、紹介してくれた。だから、犬種もバラバラなのだ。

 「シーズーは温和な性格ですが、ダックスやチワワは気が強いですね。ダックスのリトルはボス気取り。チワワのミューはまだ小さいんですが、うちの犬の歴史にはなかったようなことをしてくれます。壁紙を全部食いちぎって、はがしたりね」

 謝さんの家は事務所をかねていて、犬たちにもそれぞれ仕事の役割があるとか。

 最年長のトマトは名誉会長。リトルは専務で、いつも謝さんにくっついて打ち合わせに参加。温厚なカリンはまとめ役となる部長。若いミューは行動派の係長だ。

 「ミューが時々、この序列をくつがえすようなことをすると、専務のリトルにワン!と一喝されてしまいます」

 役職があるだけあって、犬たちも飼い主の仕事をちゃんと理解している。ふだんはみんなで甘えているが、舞台が始まると、謝さんの外出を黙って見送るという。

 今年も12月に「AKURO-悪路-」を東京都内で上演する。けいこが始まれば、犬たちはお留守番の時間が長くなる。

 「でも、昼間忙しいときは、夜、みんなとコミュニケーションを深めるんですよ」

 犬たちには毎晩、寝る前にハッピータイムというイベントが用意されている。謝さんがおやつのジャーキーを投げ、みんなで競走して取って遊ぶのだ。

 「犬たちの瞳がきらきらして、ほんとにかわいい。私たちの至福の時間です」

 (文・宮晶子、写真・稲岡悟)