ペット大好き!情報
永井祐子さんとゴマ男
「ゴマのガールフレンド募集中です。子どもが生まれても、行き先はすべて決まってます」と永井さん=東京都渋谷区で
プロフィール

ながい・ゆうこ 京都府出身。ドキュメンタリー制作会社ホームルームのディレクター。NHKスペシャル「あなたの声が聞きたい」(共同演出)が1992年度文化庁芸術作品賞受賞。

永井祐子さんとゴマ男 ウサギ(オス3歳)

週の半分“出社”
癒やしアイドル

 ウサギを飼っている会社が東京都渋谷区にあると聞いて訪ねた。「ホームルーム」というドキュメンタリー番組制作会社だ。新宿駅からほど近いマンションにある事務所を訪ねると、同社ディレクターの永井祐子さんが出迎えてくれた。実は、永井さんがウサギのゴマ男(通称ゴマ)の飼い主だという。

 「知り合いが、ウサギが子どもを産んだので、もらってくれないかって。同僚と見にいって、悩みましたが、思い切って飼うことにしました。1人では無理だけど、会社なら誰かが面倒みてくれるんじゃないかって」

 以前、ハムスターを連れてきたスタッフがいたこともあり、ペットに寛容な雰囲気が会社にあった。永井さんの期待通り、ゴマも週の半分は会社で過ごすようになった。

 「ゴマを連れて自転車通勤しています。私がロケで出張の時は昼も夜も会社にいます。ペットホテルに預けたことがあるけど、狭いおりに閉じ込められるのがかわいそうだし、ここではみんながかわいがってくれるので」

 玄関近くの一画にはゴマ専用スペースがあり、すっかり会社の一員のよう。ごはんのお皿には生野菜も用意されている。ゴマはニンジン、レタス、バナナが大好き。

 「同じようにウサギを飼っているディレクターがいて、彼女にはウサギのにおいがついているのか、寄っていき、なついています。スタッフの1人の机の下も好きみたい。狭くて安心できるのかな」

 静かなゴマだが仕事の手助けも。「制作した番組をテレビ局の人に来てもらって、見てもらう時があるんです。その間、けっこう緊張するんですが、動物が好きな担当者だとゴマを抱きながら番組を見たりして、なごみますね」と笑う。

 ちょっと困るのは、あちこちかじること。

 「壁紙や本、コード類がかじられますね。今はだいぶ、かじらなくはなりましたが」

 会社代表は「大変なのは、休日にゴマがいる時は誰かが出勤しなくちゃならないこと」と笑いながらも「ウサギのマイペースな暮らしぶりを見ているとホッとします」。

 「みんな、癒やされすぎて仕事が滞らないか心配」と笑う永井さんだが、職業柄、最近はウサギというキーワードにも食指が動くようだ。ホームレスの人がウサギを飼っていると聞けば探し、野生化したウサギでいっぱいの瀬戸内海の大久野島も訪ねた。ウサギのドキュメンタリー番組誕生も近いかもしれない。

  (文・星川きよみ、写真・梅津忠之)