ペット大好き!情報
藤原喜明さんとミミ
虐待!? うそだよ。ミミはチョビひげ模様がチャームポイント=東京都足立区で
プロフィール

ふじわら・よしあき 1949年生まれ。岩手県出身。新日本プロレスに入門、1972年デビュー。「関節技の鬼」として知られる。俳優や声優としても活躍。陶芸、イラストなどの特技も。

藤原喜明さんとミミ。猫(オス 5歳)

自由にさせても
陰からフォロー

 プロレス「藤原組」の組長、藤原喜明さんは甲斐犬やアメリカンスタッフォードシャーテリアなどの強い犬を従えてきた愛犬家。猫を飼うことになるとはまったく思っていなかったという。

 ある日、スタッフォードシャーテリアのマックスと、いつもの公園に散歩にいくと、近寄ってくる子猫がいた。

 「マックスは見るからに闘犬だから、たいていの犬や猫は避けていく。なのに子猫はマックスが寄っていっても平気。いい根性してんじゃんって」

 子猫は藤原さんとマックスについて来て、ついに家まで上がりこんでしまった。

 「カツオブシかけた猫まんまを即席で作ってやったら食べて、クークー寝てしまう。人なつこいし、トイレのしつけもできているので、多分捨てられたんじゃないかと。猫は好きじゃないけど、こうなったら仕方ないよな」

 かくして、子猫は藤原組に入会を許された。おとなしいのでメスだと思いミミと名づけたが、なじみの獣医師に不妊手術を頼んだら、オスであることが判明。犬のマックスともすっかり仲良くなった。

 「遊び好きでね。物陰に隠れていて、いきなりぴょんと飛びかかってくるんだ。コリャー!と追いかけると、逃げ回って楽しんでる。犬は一度ガツンと言えば覚えるけど、猫は何度言ってもだめ。女と同じで、扱いが難しい」

 そう言いながら、ミミが安心するようにタオルでくるんで抱っこする藤原さん。とても優しい飼い主という雰囲気だ。

 ある日、外に遊びにいったミミがしっぽをけがしてもどってきた。車にひかれたらしい。病院で治療してもらったが食欲がない。獣医師の指示で、スポーツ飲料をスポイトで飲ませ看病したら、3日後には元気になったという。

 結局、自慢の長いしっぽは半分に切断。そんな目にあっても、ミミはやはり散歩が好きだし、藤原さんも止めようとしない。

 「一度痛い目にあって学んだと思うし、好きにさせてやりたい。オレも去年、病気で入院したけど、やはり人生、自由に生きたいからね。放し飼いで苦情こないかって? しっかり近所付き合いしていれば、犬や猫のことなんかで苦情なんてこないんだよ」

 藤原さんは町会では防犯活動から盆踊り係までこなす。愛犬が近所の犬とケンカしても、菓子折り持参でトラブルを解決してきた。ミミのことも、陰でしっかりフォローする飼い主に違いない。

 (文・宮晶子、写真・市川和宏)