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映画パーソナリティー☆松岡ひとみのシネマレポート!

映画「半世界」で稲垣吾郎さんと阪本順治監督にインタビュー&先行上映会舞台挨拶レポート 

2019年2月 5日 09:57 | コメント(0)

昨年開催された第32回東京国際映画祭のコンペティション部門で見事「観客賞」を受賞した話題作「半世界」

主演に稲垣吾郎さんを迎え、「顔」「闇の子どもたち」「北のカナリアたち」「エルネスト」などで知られる阪本順治監督の完全オリジナル作品です。

「人生の折り返し40歳目前、諦めるには早すぎるて、焦るには遅すぎる。地方都市で炭焼き職人として悶々とした日々を過ごす男が幼なじみの友情を軸に、複数のドラマを交えながら夫婦、親子のドラマとして描いていく愛と驚きがギュッと詰まった感動作。

風光明媚な南伊勢町を中心に三重県オールロケを敢行しています。3ショット.JPG

2月1日は名古屋市内で「半世界」キャンペーンが実地され,「シネマクルーズ」で単独インタビュー、そして、夕方はTOHOシネマズ名古屋ベイシティで行われた舞台挨拶付き先行上映会にお二人が登壇し、稲垣ファン&映画ファンが集結。

独特の吾郎節と監督との息の合ったクロストークで大盛り上がりで、司会をしながらお客様と一緒にたのしんじゃいました。

 

「ザ・映画監督の第一印象は?」

単独インタビューは、15年目になる三重テレビのシネマクルーズというわたくしの映画番組(現在はワクドキ内コーナー)。

監督の出演回数は10回以上になります。

監督に初めてインタビューしたのは、15年間逃亡していた殺人犯・福田和子事件をもとにした物語で、喜劇女優・藤山直美を主演にした犯罪ドラマ「顔」の時ですから18年位前になります。たしかラジオ番組での取材だったとおもいます。

稲垣さんに、当時の写真を見せながら、ザ・映画監督という風格にびびった記憶があるということを激白しましたら、

「そんなに怖いイメージだったの?こんなに優しいのに!?と不思議そうに監督の顔をまじまじと見つめている様子が面白かった。

「僕がはじめて監督におあいしたのは、慎吾ちゃんが座頭市という映画でお世話になっている時で、テレビ番組で監督がゲストにいらっしゃって、僕が料理を出したんです。ちょうど三池監督の映画13人の刺客を撮影していたときでしたから、座頭市と同じ山形の庄内映画村だったので、撮影現場が寒いとか、話題で盛り上がりましたね。映画監督と俳優としては今回ははじめてですが、怖いとは思ったことないですよ。」

それをうけて、監督が「デビュー作がボクシングの映画だったから、(監督が)格闘技をやってるんじゃないか?とかサングラスをかけていた時期もあったので、表情がみえなくて怖いとかいわれていましたね」

顔が怖いエピソードに反応した稲垣さんは「僕も役のイメージってあるけど、監督の作品は社会派で軟弱なものはないですからそれもあったかも。でも今の監督にであえてよかった(笑)」とホッとした様子でした。

 

怖いイメージについて、ご本人曰く「歳を重ね本数をかさねるってことは、自分が欠損していることを映画で埋めれたんだよね。26本目にして、生まれて初めて声がうわずらなかった。初日にスタートがちゃんと言えたのはこの作品がはじめてですめ。監督だって緊張しているんですよ」

すかさず稲垣さんが「サングラスをかけて、うわずっていたんでね!」とつっこむと、

「エルネストまでうわずっていたよ、よぉぉぉ〜〜いとかいって。」と監督。

「つい最近じゃないですか!」などテンポのいいクロストークが繰り広げられました。話が途切れないので番組の編集が大変だなぁとおもったりしながら聞いておりました(笑)・

 

「長谷川さんとのファーストカットは長回し」

クランクインのファーストカットは、稲垣さん演じる紘とわけあって突然何十年ぶりに地元に帰ってきた長谷川さん演じる紘の幼なじみ瑛介に会うシーンがファーストカット。

―ファーストカットで長回しというのは緊張しますね?

監「俳優にとっても長い尺の中で芝居した方が、その後の動きもわかるじゃないですか。俺も俳優も人物像がつかめるし」

稲「あれ、結構ながかったですよね〜。ファーストカットで長尺のワンカットを撮るのは初めてでした。テレビドラマだとドア開けて、カチャッとか短いシーンが多いから」

瑛介と紘が久しぶりに会うというシーンなのでほどよい緊張感がぴったりのシーンなので、ぜひ注目して観てください。

劇中では、稲垣吾郎、長谷川博己、渋川清彦という3人が演じる幼なじみの友情が描かれています。

稲垣さんは「このような幼なじみがいないので、この男の友情は羨ましかった」と。のちの舞台挨拶で、10代の頃から同じ仕事をずっとしていて、めくるめく日々だったので、ここ2年くらい新しい世界が始まり、折り返しが紘たちとは少しとずれるけれど、折り返しという意味では役の心境としては同じでした」

また、阪本監督は中学時代の自身のエピソードが盛り込まれていると話してくださり、稲垣さんもそれをよく理解していました。

「この物語には監督自身がすごく投影されていまして、3人の男のそれぞれのエッセンスが監督の中にあるんです」と阪本監督のオリジナル作品からこその魅力を教えてくれました。

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©2018「半世界」FILM PARTNERS

 

「南伊勢町が役を作ってくれた」

ー南伊勢の風景が紘の心情にとてもマッチしていました。

稲「撮影現場が紘を作ってくれましたね。当会場から新幹線で名古屋で下りて、近鉄に乗り換え、伊勢志摩で降りて1時間ほど来るまで走って南伊勢町にいく。その間に紘になっていきました。いろいろ車中で考えることが出来たのがよかった。」

 

監「5年ほど両親の具合が悪かった時があり、東京大阪を往復していたので

名古屋から足をのばして伊勢神宮に毎年いっていました。この映画の撮影場所が南伊勢に決まり、なんか縁を感じましたよ」

主人公を炭焼き職人という職業に決めたとき、窯を探さしていたんです。あれは美術ではつくれないから。365日火を消せないですから。それが南伊勢町の森前さんという方がうけいれてくれたので、これは森前さんありきで、南伊勢にしたんです。

もとは稲垣くんのことを考えて関東圏で撮影予定でしたが、ロケハンで尋ねたら

映画的な風景に感動しちゃってさ!」

稲「いや〜本当にすばらしい場所でしたね。ウバメガシという備長炭の元になる木を 伐採するところか練習して、炭焼きをおしえてもらって。劇中にもあるけど全部一人で作業しているんです。これは吾郎ドキュメンタリーでもあります!(笑)」

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©2018「半世界」FILM PARTNERS

 

 

「備長炭作りはいい経験に。玄関に飾っています」

―この備長炭は金属音のような音がしますね?

 

監「この備長炭を木琴にしているクラブもあるそうで、のこぎりで切ろうとすると、刃がボロボロになってしまうほど硬い」

稲「実際に撮影中も休めないから商品を作っていたので、ひとつ購入して部屋の玄関に飾ってます」

稲「炭の世界は奥が深くて、いい経験をしました。窯の中に木を入れていくとパチパチという音がして燃えていく。その火がとても綺麗でした」

監「あのエネルギーを放つ火は普通ではみることができない。原始的なものを感じ、人類が関わってきた歴史を感じるね」

 

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©2018「半世界」FILM PARTNERS

 

お二人のトークが面白くて、インタビューということをわすれて、身を乗り出して聞いてしまいました。

 

撮影エピソードをきいて、南伊勢町に訪れてみたくなりました。

紘と瑛介、光彦に会えそうな気がする。

 

夜は、TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの舞台挨拶にお二人が登壇しました。

 

 

ポスター横ピンイキ.JPG

 

稲垣さんが会場のファンのかたにお声がけしながらのトークはさすが、エンターティナーですね。

最初のご挨拶で、「コンサート以外で映画の舞台挨拶で名古屋にきたのは初めてです」というとあちこちから「おしん〜」「おしん」という声が!

「言わなかったらわかんないのにぃ。おしんて映画でしたね?はい、おしんのときに来ました、またこの映画館に来れて良かったです。」というとまたあちこちから「ここじゃないよ〜」という声が。

「みんなの方がよくしってるじゃない」と苦笑する稲垣さん。

 

監督と二人ポスター.JPG

主人公の紘は稲垣さんをイメージして脚本を書いたということで、監督に稲垣さんのどんなところに魅力を感じたのかきいいたところ、「稲垣さんは人を寄せ付けないイメージで住んでいる世界が違うという印象がありました」そして「稲垣君と仕事をしたいと言ったのは僕ですし、せっかくやるなら彼が今まで触れたことのない世界や職業の役をやってほしかった」と。

ひとみ吾郎2.JPG

©2018「半世界」FILM PARTNERS

炭焼き職人という役について稲垣さんは「まず、ビックリしました。プロットを読んだときに長谷川さんが演じている幼なじみの役かなと思っていたので、意外でした。」

稲垣さん曰くずっとその土地に住んでいるのではなく、一度都会にでていって何十年ぶりに帰ってくるという役が今までのイメージ。

私が、劇中ファッションにも注目ですよね?ぼさぼさファッション。というと、「ボサボサファッションとはざっくりした言い方ですね(笑)」とつっこまれてしまいました(汗)

「モデルになった森前さんのファッションをみんなで研究して.髭やニット帽、普段は着ないようなコールテン?コーデュロイのパンツやワークシャツを着るとその人物になれるんです」そして「撮影の後半には炭焼き小屋でずっと座っていたので、灰の匂いが心地よくなる感じだった」と撮影時を振り返っていました。

今回の舞台挨拶は、お客さんによる写真撮影タイムあり!

最後の挨拶で、阪本監督が「先ほど撮った写真をのせてツイートしてください。僕はアナログ人間で、Instagramって何グラム?(関西弁で)という感じなのですが、よろしくお願いします」というと会場からドッと笑いが起き、稲垣さんが「面白いですね、Instagramって何グラム?」と重ねると「関西人なのでなにかしなくちゃとおもうんだよね」とウケたことに満足そうな監督でした。

全身笑う.JPG

最後に稲垣さんは「再スタートして第1作目の主演映画なので、僕にとって忘れられない作品になりました。半世界から全世界まで広げていけるように、先ほど撮ったのは自分用ではなく拡散するようの写真なので、母性の強い皆さんと一緒にこの映画を育てていければいいなと思います」とメッセージを残し、名残惜しそうに会場を後にしました。

本作は、3人の友情だけではなく紘とその妻初乃、紘と息子明の関係性も描かれています。

真面目で無骨、そして人の気持ちに鈍感な紘を支えていく妻の存在がよかった。

彼女の作る紘のお弁当に○○とデコメッセージが!笑えます。そしてそれを書いた初乃に共感できます。この中のキャラクターの誰かに自分を重ねていただき、自分の人生の折り返しについて考えて見るのもたまにはいいかもしれません。

 

「半世界」は、2月15日金曜日より全国ロードショー前日の2月14日は先行上映でTOHOシネマズ日比谷から全国のTOHOシネマズに生中継されますので、ぜひみなさんこの機会にご覧くださいね。詳しくはコチラhttp://hansekai.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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松岡ひとみ

松岡ひとみ
レポーター、テレビタレントを経て、2010年から映画パーソナリティとして活動。東海地区を中心に、新作映画のみならず旧作から自主映画、短編映画まで取材し、テレビやラジオ、雑誌など各媒体で紹介。また、新作映画の舞台挨拶・記者会見の司会など、東海地区を中心とした映画イベントシーンにおいて欠かせない存在で、通称「映画のお姉さん」。様々な監督との交流も深く、日本各地で映画監督が主催の映画祭に行くことが趣味。
“映画伝道師”として多くの方に映画を愛していただけるような人になるのが夢です!

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