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映画パーソナリティー☆松岡ひとみのシネマレポート!

塚本晋也監督、池松壮亮主演「斬、」。

2019年1月10日 00:00 | コメント(0)

 

おめでとうございます!!

お正月明けの一週目の月曜日。

ゴールデン・グローブ賞で「ボヘミアン・ラプソディ」が作品賞と主演男優賞を受賞したという朗報が入り、一人でお祝いし家でサントラを聴きながら一日中家にこもり原稿を書いては一人でコール&レスポンス(笑)・・主演男優賞のフレディ役、ラミさんに単独インタビューできたこと、一生自慢させていただきます(笑)

 

さて、今年最初のオピリーナでの作品紹介は「斬、」。

ただ今シネマスコーレで絶賛公開中。すでに世界の名だたる映画祭でも称賛を得ている塚本晋也監督の最新作です。

なんと興味をそそられるタイトルでしょう。

 

5fd371d3243c6e0c.jpg(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

個性派俳優でもある塚本晋也監督の最新作は、時代劇。時代劇と言ってもお殿様がでて悪者を成敗してくれるとかそのようなものではありません。

開国するか否やで揺れていた幕末を舞台に、人を斬ることに苦悩する、刀を抜けない一人の若き侍と彼に関わる人を通して生と死の問題に迫っていくお話。

 

塚本監督は、製作、監督、脚本、撮影、照明、美術、編集、出演などご自身の映画は

全てに関与する作品作りをされています。これはもう、モノ作りの極みでしょう。

 

監督に、あれもこれもされて「まるで千手観音」のようですね、と言うと

「映画だけはねぇ、でも普段は何も出来ないんです。道を間違え迷うし、ひとつのことしかできない、たんなるぎっくり腰野郎です」と笑う。

 

監督作品はどれも画のもつ力がすごくて一度見たら脳裏から離れません。

今回の「斬、」は冒頭から強い画の中に引き込まれました。静と動が交互にやってきて油断も隙もない。

                    

「鉄男」で監督デビューされて約30年。世界中で熱狂的なファンを持つ方ですが、

いつも自然体でお話してくださいます。

シネマスコーレという名古屋駅の西側にある映画館で監督の作品が上映されることが多いので、毎回ご自身で足を運んで数日間ナゴヤでステイして、取材をうけたり、舞台挨拶をされ、今回も各方面から大絶賛された「野火」以来の来館になります。

俳優としての活動は「半分、青い」、「シンゴジラ」、ハリウッド映画はマーティン・スコセッシ監督の「沈黙」など。

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本作の企画のきっかけについてお聞きすると、

「斬、」は、1994年ごろに何かの雑誌インタビューでこのような(本作)時代劇が作りたいと答えていました。

一本の刀を過剰に見つめてしまう一人の若い浪人の話。

「野火」という戦争映画を発表した後に、その流れで製作を決めました。

時代が急速に変わりゆく中で、また戦争に近づいていくのではないか?

戦後70年を迎え、ある程度満足感があったにもかかわらず、世の中は良き方向に向かってないのでは?

「これは僕の悲鳴を映画にしました」

「ずっと、自身の中で「疑問」をもっていた。幕末に主君の命令とは言え、なぜ人を斬るのか、人を斬れなかった武士もいたのでは?

戦争に行くのは当然だと思っていた時代は、行くことを疑いもしなかった。しかしだれしも不条理な気持ちがあったと思います。」

この感覚は今の若い方にはないからこそ「叫び」ともいえるこの作品をカタチにしたかったのです。

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(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

 

今回初タッグとなる池松壮さんについては、

「本格的な殺陣はこの作品が初めてだったので、基礎から練習していただきました。とにかく覚えが早い。身体能力も素晴らしく、野球少年だったそうで、大胆なふりなどは勢いがありましたね」

 

後半は殺戮のシーンがおおいのですが、池松さん演じる都筑に憧れを持つ農民の少年市助に稽古を付けるシーンが前半に何度かでてきます。

二人の稽古シーンや、居合いのシーンはごまかしようがないのでここはかなり練習していただきました。

 

戦いのシーンでは刀が抜けないので、棒きれで相手に向かっていきますが、

居合いのシーンの池松さんは、とても美しくホレボレしてしまいます。

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(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

監督自身も剣豪の役どころ。

主人公を追い込んでいく役は自分の十八番だと笑う。

様々な時代劇を見て育ったので、いつか「腰が地面と平行して動く日本の伝統的な殺陣をやりたいと思っていたのですが、クランクイン前にぎっくり腰になりまして・・。

おそるおそるやっていたら、それがよかったのか、静かな雰囲気を醸し出せたと思いますと笑う。

 

塚本晋也監督は、いわゆる職業監督、職業俳優ではない自分の作りたい物、それもマスターベーションにならず

その時代に必要な作品をメッセージを込めて発表をし続けるという、他に類を見ない方だと思います。

 

そんな監督が「冒険監督」という著書をだされました。

 

*監督からのコメント

これは、一言で言うと

こんな奴でも映画を撮れるんだ。ということを書いているそうです。

みなさんに元気になってもらおうと書きました。

FILM時代ではないのでものすごく撮りやすい時代なので。

 

 

映像の世界に飛び込んでみたいな、と本気で思っている方。本気じゃなくてちょっと憧れている方もぜひ

目を通してみてください。

シネマスコーレでも絶賛発売中。

 

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シネマスコーレhttp://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/

「斬、」の上映時間はこちらで確認してください。

 

 

 

 

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松岡ひとみ

松岡ひとみ
レポーター、テレビタレントを経て、2010年から映画パーソナリティとして活動。東海地区を中心に、新作映画のみならず旧作から自主映画、短編映画まで取材し、テレビやラジオ、雑誌など各媒体で紹介。また、新作映画の舞台挨拶・記者会見の司会など、東海地区を中心とした映画イベントシーンにおいて欠かせない存在で、通称「映画のお姉さん」。様々な監督との交流も深く、日本各地で映画監督が主催の映画祭に行くことが趣味。
“映画伝道師”として多くの方に映画を愛していただけるような人になるのが夢です!

Twitter @m1103
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