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映画パーソナリティー☆松岡ひとみのシネマレポート!

「鈴木家の嘘」東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門 祝グランプリ!

2018年11月 6日 10:30 | コメント(0)

10月25日から11月3日まで開催されていた第31回東京国際映画祭。

様々な映画人と映画ファンに囲まれた日々はこのうえない幸せを感じつつ、

六本木ライフを楽しんできました。

名古屋でラジオの生放送レギュラー番組があるので

前半、後半にわけて取材と司会に行ってきました。

レッドカーペットの様子はこちらです

 

http://opi-rina.chunichi.co.jp/matsuoka-cinema/2018/10/30/032296.html

 

TOHOシネマズ六本木を中心に今年は、東京ミッドタウン日比谷ステップ広場でもオープニング、3日はゴジライベント

が行われ、大盛況でしたよ〜。

鈴木家野尻.JPG

そんな中、

わたしは、数ある部門の一つ「日本映画スプラッシュ」の「鈴木家の嘘」のワールドプレミアの舞台挨拶とQ&Aの司会を担当しました。

この部門は、日本のインディペンデントを応援する部門となります。

毎年新人監督が中心になりますが、作品賞受賞歴のある「百円の恋」の武正晴監督が「銃」でエントリーし

合計で8作品が出品となったのです。さらに「溺れるナイフ」の山戸結希監督プロデュースした「21世紀の女の子」も上映し、女性監督と主演女優たちが、華を添えていたのが印象的。

 

「鈴木家の嘘」は長きにわたり、助監督として映画業界に身を置き、名だたる監督の元、様々な作品に携わってきました。

自分の経験を基にしたオリジナル脚本をあたため、満を持して野尻克己監督の監督デビュー作品となりました。

 

鈴木家野尻Q.JPG

 

そして、そのデビュー作が東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞したのです!

さらに本作で妹役を演じた木竜麻生さんが、新人賞にあたるジェムストーン賞を受賞。

 

木竜.jpg

菊とギロチンという作品で女相撲の役を演じ、評価を得ました。二作品東京国際映画祭で上映し、今回の受賞となったのです。

新人監督、新人女優、快挙です!

 

オリジナル脚本がなかなか通らない中、それをサポートしているのが松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクトなのです。オリジナルというのは本当に企画が通りにくい。オリジナル企画のツタヤクリエータズもそうだけど、業界がオリジナルに注目している傾向があります。誰もがチャンスがあるってことですよね。

「カメラを止めるな」の上田慎一郎監督も無名で助監督経験が無いので業界にそんなに知り合いもいなかったと思います。

第2の上田監督、野尻監督がこれからたくさん出てきて欲しいな。

 

 

さて、物語はショッキングなシーンからはじまります。

引きこもりの鈴木家の長男浩一が命を絶つところからはじまる。

発見したのは母。しかしあまりのショックから記憶を無くしてしまう。

そんな母のために、母の笑顔を守るために父と長女(妹)は一世一代の嘘をつく。「お兄ちゃんは海外で事業を始めた叔父さんの手伝いをするためにアルゼンチンに旅立った。と嘘をつく。父は原宿でチェ・ゲバラのTシャツを買って、娘は兄にかわり手紙を書き、叔母も巻き込んでのアリバイ作りをする。

嘘をついてはいるものの、兄の死を受け入れることがなかなか出来ない父と娘。

家族というのは何か。

浩一の死をきっかけにそれまで、ちゃんと向き合っていなかった家族が、皮肉にも死をきっかけで乗り越えようとすることで、新たな絆が芽生えていきます。

 

オリジナル作品で新人監督の基にこれだけの名優が揃うのはとても珍しい。

鈴木家全員.jpg

©2018 TIFF

 

父を演じた岸部一徳さんは、「とにかく脚本が素晴らしかった。脚本のバランスの良さ笑いとシリアスの絶妙なさじ加減。」

母を演じた原日出子さんは出演は決めていたものの、脚本をよみ絶対に良い作品になると確信した。

貸せ亮.jpg

©2018 TIFF

兄浩一を演じた加瀬亮さんは、17年前から関東とは知り合いで、他の監督のために走り回っていた野尻監督のデビュー作品に立ち会えて良かったと。

派手な親戚の叔母さんを演じる岸本加世子さんは、ご自身の役を一輪の毒と。そして実話の持つ力と本の完成度の高さに驚いた話されていました。

兄が引きこもりで、自分で命を絶つという、これほどシリアスなお話なのに、

混乱の中で嘘をついてどうしたらよいのか本人たちもわからなくなってしまう、その言動がまさに喜劇なのです。

 

妹がとっさに「お兄ちゃんはアルゼンチンいる」という嘘はびっくりした!

 

そう、来たか!(笑)

思いも寄らぬ展開に、物語りにのめり込んでいく。

 

後から理由はわかるのですが、こんな時に父がソープランドに行くんです。

そのソープ料金が払えないので娘にお金を借りるなど、妻が記憶を失い息子が死んだというのにこのおとうちゃん大丈夫なのか?

さらにイブちゃんという子を必死に探すという!?

こちらのサイドストーリーも大切な伏線になっています。

岸本加世子.jpg

©2018 TIFF

親戚の叔母さん(岸本加世子)は名古屋で葬儀屋を営んでいて、商売っ気たっぷりなとことか。

某ホテルオーナー社長のような出で立ちで悲しんでいるのかどうなのかよくわからない。

でも、こういう人、親戚の法事や、葬式の時にいるなぁ〜と

ふと、自分の叔母さんを思い出してしまった。

 

そんな細かいエピソード、伏線が丁寧に、ミルフィーユのように重なっているのです。

次はどうなっていくのか。

そして、押しつけがましく「家族の絆」を語らないところもいい。

 

舞台挨拶で、この鈴木家のみなさんに会えたことがとても嬉しかった。

 

みなさんも、ぜひ鈴木家のみなさんに会いに行ってみてくださいね。

 

11月16日から全国で公開します。

鈴木家の嘘 公式サイト

http://suzukikenouso.com/

 

 

鈴木絵チラシ.jpg

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松岡ひとみ

松岡ひとみ
レポーター、テレビタレントを経て、2010年から映画パーソナリティとして活動。東海地区を中心に、新作映画のみならず旧作から自主映画、短編映画まで取材し、テレビやラジオ、雑誌など各媒体で紹介。また、新作映画の舞台挨拶・記者会見の司会など、東海地区を中心とした映画イベントシーンにおいて欠かせない存在で、通称「映画のお姉さん」。様々な監督との交流も深く、日本各地で映画監督が主催の映画祭に行くことが趣味。
“映画伝道師”として多くの方に映画を愛していただけるような人になるのが夢です!

Twitter @m1103
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