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映画パーソナリティー☆松岡ひとみのシネマレポート!

週末はエレガントな気分に。新作映画「ファントム・スレッド」

2018年5月24日 21:32 | コメント(0)

こんばんは。

ゴールデンウィークが終わり、夏休み映画間までの間は、洋画も邦画もミニシアター系の良質映画がワンサカ公開される時期なのです。

そして、映画のキャンペーンも多く、この二週間は毎日インタビューでバタバタしていますkaraoke

喋って、聞いて、観て、書いて。

おかげで、飲み会お断り続けているのでダイエットにはちょうど良いhappy01ふふ。

 

今日は東海ラジオ「タクマ神野のどーゆーふー!」映画コーナーでも紹介しました、

5月26日公開、脳内麻痺の画家を演じた「マイ・レフト・フット」えん罪で投獄された青年を演じた「父の祈りを」などアカデミー賞を3度も受賞した名優ダニエル・デイ・ルイスの「ファントム・スレッド」。

 

エレガントなドレスが次から次へと登場し目の保養にもなります。

chirashi.jpg

© 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved

 

一作ごとに完全燃焼し、休業と、復帰を繰り返してきたダニエル・デイ・ルイスがどうやら今度は本気に引退を決意したそうです。

50年近いキャリアを持ち、出演作は30本、年数からですと決して多くはないですが、

毎回、命を削るような役作りでキャラクターに命を吹き込み、人物にリアリティを与えてきたダニエルデイルイス。

ダニエル.jpg

英国の由緒あるナイトの称号をもっている彼は、

容姿だけじゃなくライフスタイルまでもその役になりきってしまい

ここ20年くらいは、燃え尽きて作品が終わると休業して、靴職人や大工など物作りの職業に転向。

前に俳優をやめて、靴職人になるって聞いた時はびっくりしましたものeye

 

休業中にマーティン・スコセッシなど名だたる巨匠から説得され、脚本を選んで復活。

映画が公開されるとそのたびに映画賞をさらっていくのです。

でも今回は、「悲しみにとらわれてしまった」という理由で完全引退だそうです。

チラシにも刷り込まれているではないか!

彼がそこまで入れ込んだ作品とは?!

バックスタイル.jpg

時は1950年代、英国の婦人服ファッション界に君臨する(オートクチュール)完璧主義者の仕立屋と、

彼に見初められたカフェのウエイトレスの究極の愛を綴ります。

本作は、本年度のアカデミー賞6部門ノミネート、衣装部門で受賞。この映画はダニエル演じるデザイナーが主人公ですが、もうひとつの主役は数々のどれすでしょう。

ダニエル演じるレイノルズは人にも自分にも厳しく、かなり強烈な個性の持ち主。

ドレス作りに関してはもう狂気的で、ドレスへの向き合いかたは半端ない。

朝起きると家の敷地内になるアトリエいくためだけに、パーティーにでもいくように身なりを完璧に整え、メイクも。

そして朝食のメニューのこだわりも強く、恋人兼専属ドレスモデルが世話をするのですが、釣った魚は釣ったっきりまったく興味がない。

だから女性達はなんの為に彼のそばにいるのか困惑してほとんどがケンカ別れをしているよう。

ある日、自分の理想の体型を持つカフェのウエイトレス、アルマと知り合い公私ともに過ごすことになります。

華やかなドレスを身にまとい、瞬く間に垢抜けていくのです。

しかしこのアルマ、今までの女性と違って何者にも支配されない、ベースのしっかりした女性なのです。ファントムモデル3人.jpg

驚いちゃったのは、彼を振り向かす方法として、食事に致死量寸前の毒を盛り体の弱ったレイノルズを献身的に看病すことで優越感と歓びを覚えてしまう。レイノルズもこの時ばかりはアルマにすべてを委ねるのです。個性的な人はちょっと歪んだ愛し方がお好みなのかしら。

さて、ダニエルさん、この役の為に彼は1年前から準備をしていました。NYシティバレエ団の衣装監督の元に弟子入りし、

たった1年で一流ブランドのスーツを複製できるほどの腕前になり、オートクチュールの歴史についても徹底的に学んだそう。

わたしは、ファッション専門学校卒ですが、作れませんsadファントム.jpg

引退後はファッションデザイナーになるという噂も。もはや準備段階では本業が何かわからないくらい打ち込んだ姿勢は、

常人には理解できない領域ですね。

 

ファントム・スレッド_メイン(1).jpg

© 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved

 

参考までに、彼の役への憑依は「リンカーン」では、南部なまりを1年かけて習得、撮影中は家族やスタッフには「大統領」と呼ばせていたとか。

アカデミー賞を獲得した、えん罪の青年を演じた「父の祈りを」では撮影中に刑務所で暮らし、何日も寝ないで疲労感を漂わせたり、

アメリカ先住民の役「ラスト・オブ・モヒカン」(マイベスト10のひとつ)は、撮影に入る前に屈強な体作り、狩りの技術も半年。荒野で野営してキャラクターを作り上げたそうですよ。

 

今回は、キャスティングや脚本にも加わり、いよいよ自分のキャリアの到達点にふさわしい仕事だったのではないでしょうか。

ダニエルの役者魂の見納め、ぜひ見ていただきたいです。

 

5月26日土曜 伏見ミリオン座、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ他公開。

公式ホームページhttp://www.phantomthread.jp/

■原題・英題
PHANTOM THREAD
 
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン 出演:ダニエル・デイ=ルイス、レスリー・マンヴィル、ヴィッキー・クリープス
音楽:ジョニー・グリーンウッド 2017 年/アメリカ/130 分/カラー/ビスタ ユニバーサル作品 配給:ビターズ・エンド/パルコ
 
■作品紹介
【アカデミー賞6部門ノミネート!】
ダニエル・デイ=ルイス引退作!×ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作。
1950年代、ロンドン。天才的な仕立て屋のミューズとなった、若きウェイトレス。運命の糸が紡ぎ出す、オートクチュールな愛のかたち。
 
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松岡ひとみ

松岡ひとみ
レポーター、テレビタレントを経て、2010年から映画パーソナリティとして活動。東海地区を中心に、新作映画のみならず旧作から自主映画、短編映画まで取材し、テレビやラジオ、雑誌など各媒体で紹介。また、新作映画の舞台挨拶・記者会見の司会など、東海地区を中心とした映画イベントシーンにおいて欠かせない存在で、通称「映画のお姉さん」。様々な監督との交流も深く、日本各地で映画監督が主催の映画祭に行くことが趣味。
“映画伝道師”として多くの方に映画を愛していただけるような人になるのが夢です!

Twitter @m1103
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