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澤田貴美子の「つながる“いのち”」
澤田貴美子の「つながる“いのち”」

第79回 『目に見えない障害への理解』

平成最大の豪雨による大災害。
ニュースの中の出来事ではなく、お隣の市でも被害が出てしまいました。
関わらせていただいている身の回りの方々の中で、被災された方が何人もいらっしゃり、ますます胸を痛めています。

このたびの豪雨災害により被害に遭われた方々に、心からお見舞いを申し上げます。

※画像はイメージです

今回、自分の住む場所で、特別警報が出されたのは、初めての事でした。

夜中に市の防災行政無線での避難準備についての放送が流れましたが、実際には、どの程度の危険度なのか、どの段階で非難をしたらよいのか、正直のところ、とても戸惑ってしまいました。

過去の水害での教訓から、水害から市民の安全を守るための治水対策がされていたり、水防団のみなさんの活動のおかげで市内で大きな被害はなかったものの、改めてハザードマップをしっかりと確認し、防災についての意識をますます高める事の大切さを痛感しました。

国土交通省 ハザードマップポータルサイト
わがまちハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/

こちらのサイトから、自分の住んでいる場所について、改めて確認をしました。
自然災害は、いつどこで起きても不思議はありません。

今回の災害がとても身近で起きたからこそ、私の周辺でも、
「今まで、もっと他人事だと思ってしまっていたけれど、災害はまさかの場所でも起こりうるし、本当に防災について自分の身に関係あること、という認識を持つべきと実感した」
という声が多くあがっています。

こうしている間にも続く救助活動や、復旧作業。
1日でも早く、皆さまの日常が戻ります事をお祈り申し上げます。

さて、そんな大雨の中でしたが、
先日、地域で開催してくださっている勉強会に参加してきました。

その地域では年に数回、特別支援教育の専門の先生をお呼びして、勉強会を開催されています。
この会では、主に発達障害への理解についてお話を聞かせていただいているのですが、ご縁あって私も毎回参加し、学ばせていただいています。

今回は、多様性尊重の教育について、という事で、先生がお話してくださったのが、一側性難聴という耳の聞こえの病気について。
みなさんは、この一側性難聴についてご存知ですか?

今年の4月からNHKで放送中の朝ドラ、
「半分、青い。」
ご覧になられている方もいらっしゃるかと思います。
実は私も、この朝ドラにどハマり中でして・・・。
何せこのドラマの舞台は、岐阜県。
(とはいえ、わが家からはかなり離れている地域ですが)
岐阜県が舞台、ということに反応して、初回から食い入るように拝見しております。

その朝ドラのヒロインの楡野鈴愛(にれのすずめ)ちゃんは、小学3年生の時におたふくかぜが原因で左耳の聴力を失ってしまった、という設定。

※画像はイメージです

一側性難聴(一側聾)とは、
「片方の耳が高度の難聴である場合を言い、1,000人に1~2人と、比較的高い頻度で発見されます。
学童期まで気づかれずに健診ではじめて見つかることが少なくないので、学校保健上問題となります。
原因は先天性遺伝性聾(せんてんせいいでんせいろう)かムンプス(おたふくかぜ)聾のどちらかの可能性が高いのですが、実際にはどちらかわからないこともあります」
との事だそうです。
社団法人 日本耳鼻咽喉科学会HPより
http://www.jibika.or.jp/citizens/handbook/mimi7.html

実は、勉強会でお話を聞かせてくださった先生も、この一側性難聴でいらっしゃるという事で、ご自身の体験談を交えて、とてもリアルなお話を聞かせていただきました。
片耳は聞こえるゆえに、補聴器をつけていることも少ないため、外見では分かりにくく、抱えている不自由さが理解されにくい一側性難聴の方の現状を改めて知る事が出来ました。

音の方向というのは、通常両方の耳が聞こえてこそ、どの方向から聞こえているのかや距離感をキャッチ出来るものなのだそうです。
なので、左右両方で音を聞き取る事が出来ないと、音の方向や距離感が分かりにくくて困る事がある事。

道を歩いていて、聞こえない耳の後方から近づいてきた車や自転車の存在を、傍に来るまで気付かず転びかけたりする事。

ざわざわした場所では音が聞き取りにくい事や、話し手の唇の動きからどう発音しているのかを読み取るため、口元を見すぎて、相手にいやな気分にさせてしまったと思い込み、落ち込んでしまったりする事。

先生ご自身、ご自分が片耳の聴力を失っている、という事を告げると、それを知ってだいたいの方が驚かれるそうです。
そのくらい、目に見えない障害は理解されにくい、という事です。

目に見えないからこそ、言われなければ気が付かず、その方の抱えている不自由さを知らないまま接してしまっている事が、私にもあるのかもしれないな、と思いました。

そして、発達障害も一側性難聴と同様に、目に見えない障害であり、目に見えないからこそ、その特性を知り理解する事がとても大切だと感じるのです。

しつけが悪いから、とか
努力が足りないから、とか
さぼってるだけなんじゃないの?とか、
発達障害は目に見えない障害ゆえに誤解を受けやすいと言われています。

例えば、発達障害の中のひとつである学習障害は、漢字が読めるけど書けない、ローマ字の小文字のbとdの認識が出来ない・・・etc
感覚の問題や、見え方の問題や、認知の問題などを抱えていたりするために特定の事柄のみがとりわけ難しいもので、
他の人から見ると「なんでそんな事がわからないの?」というような事でも、
当事者にとっては、とても難しい事だそうです。
全般的な知的発達には問題がないため、その特性を理解されにくく困難を感じている人が多いと言われています。

外見では分かりにくい、目に見えない障害への理解。
目に見えない障害を持つ方の生きにくさが少しでも解消出来るよう、この理解を深める事の大切さを改めて感じた勉強会でした。

どうか、ひとりひとりの本来持っている力を伸ばし、その人らしく生きる事が出来る世の中になりますように・・・。

次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

(2018年07月12日)

澤田貴美子

澤田貴美子(さわだきみこ)

フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

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