澤田貴美子のつながる“いのち”

第61回 『いつからだって、学ぼうとする気持ちは大切』

 体育の日の三連休も終わり、10月もあっという間に半ば。それでも日中は、まだまだ夏日もあったり・・・。衣替えの季節ですが、半袖がもう少しだけ活躍しそうな今日この頃ですね。

 連休中に、ある研修を受けてきました。
 休日は、研修に出向くことが多いのですが、この歳になって、本当に学びたいことが増えています。既に学んだ知識の確認のための研修もあれば、全く新しい分野の知識の獲得のための研修もあります。
 「あ~。もっと前に、これを知っていれば・・・」と思うこともたくさん。

 けれど、きっと今なんですよね。
 子育てが落ち着いた、時間に余裕が出来た今だからこそ、きっと学びの機会がたくさん巡ってきているのかもしれないな、そんな風に感じています。

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 先日の研修でのこと。研修会場の大学の教室がとても素晴らしくて、単純な私は、それだけで学ぶ意欲が高揚。
 隣の席の方が、「なんだか大学生になりたくなっちゃうわね」と声をかけてくださり、同じ思いの方がいらっしゃった~~!と嬉しくなりました。

 その方は、私よりも年配の方でしたが、子育てが落ち着いてから新しい学びを始められたそうです。

 「もっと前に学んでおけばよかった、そう思うこともあったけど、知ったことによって、確実にそれが誰かの役に立っているのよね。だから、いつからだって、無駄じゃないのよ。いつからだって、学ぼうとする気持ちって、大切よね」

 そう話してくださいました。人生の先輩のお話は、本当に胸に沁みます。言葉の重みが、半端なく、ずっしり来るのです。
 皮肉なもので、大学受験に一番重要な高校時代、勉強に全く興味がありませんでした。高校生活は、部活、部活、部活。機械体操部でした。
 授業中はよく居眠りをしていて、先生にどれだけ名指しで叱られたことか・・・。
 選手としては3年生の夏に引退したのですが、同じメンバーがインターハイと国体に個人種目で出場することになったため、マネージャーとして帯同することを命じられ・・・。
 実際に引退したのは10月でした。

 それまでの毎日にしっかりと勉強を積み重ねていれば何の問題もなかったのですが、何と言っても、部活をするために高校へ通っていたと言っても過言ではない毎日でしたので、ベースがまるでなっていないところからの、受験勉強のスタート。
 それも、10月!!受験をなめている、としかいいようがありませんよね。

 結果・・・あちらの大学、こちらの大学、次から次へと落ちまくり、なんとか引っかかった大学の短期大学部へ。
 そんな結果で入学して始まった学生生活、勉強に興味が持てませんでした。

 (幸い、過ごしてきた学生時代は、どの時代も最高に楽しく過ごすことが出来たので、勉強にしっかり向き合ってこなかった、ということ以外には後悔はありません!)

 とにかく、ちゃんと学ぶということをしてこなかった私が、人生の中で、今、いちばんあれこれと本気で学んでいるのですから、人生は不思議です。

 もちろん、若いうちにしっかりと学ぶべきことを学ぶことは無駄にはならないので、学生のうちに、今、出来る限りのことを、しっかりとやるということは大切。ただし、個人差があるので、私のように、あとから学びたくなるタイプの人も、きっとたくさんいると思います。

 先日の女性がおっしゃっていたように、いつからだって、学べるんですよね。

 というわけで・・・
 人は本当に学びたいことに出会った時に、本気で学ぶものだ、と思ったりします。たくさんの妊婦さんや、産後のお母さんや赤ちゃんたち、そして学校で出会う生徒さんたち。いろいろな方々と接する機会を持たせていただいていることに、心から感謝の日々。

 出会ったみなさんに、少しでも、正しい情報をお伝え出来るように自分自身が正しい情報知り、学ぶこと。ここに力を注ぐことを積み重ねていきたいと思う、今日この頃です。

 次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

澤田貴美子(さわだきみこ) フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

(2017年10月12日)