神野三枝の”元気をあげる!”

別れた彼に腹が立つ自分をどうにかしたい

 毎回楽しみに読ませていただき、生きるヒントをもらっています。神野さん、最近私は3年付き合ってきた彼と別れました。最終的には自分勝手な彼に私が別れを決意したのですが、この3年間が無駄になったと思うと、彼に腹が立って仕方がありません。どうしたら忘れられますか?(京子 30歳)

 3年もの長い時間を共に過ごしてきたパートナーですから、別れを決断するのには相当の覚悟が必要だったはずです。よく頑張って葛藤を乗り越えましたね。別れは、嫌いになった理由を積み重ねて我慢の限界を超えた時に決断をするものですが、その心を揺るがせるのが相手との幸せな思い出や、好きだった理由、他人には理解できない「情」というものです。また、別れた方が良いとわかっていてもズルズルと答えを出せないのは、共有してきた長い時間の全てが無駄になってしまうのではないか?という損得感情も影響します。このように複雑な心境を乗り越えて別れを決めるのですから、幸福か不幸かと問われれば当然不幸なわけで、恨み節が出るのは仕方のないことです。

 不幸が起きると、たとえ自身が決断を下したことであっても、決断をさせられたことを恨みたくなり相手のせいにします。すると、恨む対象がはっきりすることで恨みに熱がこもってしまいます。その結果、いつまでも不幸を脳に焼き付け、忘れることができないのです。さらに恨んでいる間中、自分の時間が立ち止まってしまっていることにも気付けないのです。
逆に、不幸が自分のせいだと思えば、自分の汚点を直視していられず、一刻も早く自分の歴史から消し去りたいと忘れようとします。

 そもそも誰かのせいにするから腹がたち、恨みに熱がこもり、腹立たしさがいつまでも忘れられないのです。そして無意識に周囲に不幸を撒き散らしてしまっているのです。そんな人、近寄りたいと思いませんよね?
恨みの流れを分析してみると、自分自身で不幸を手放さないようにしていることがよくわかりませんか。

 自分のためを思うなら、一刻も早くその不幸を記憶から排除して、無視する方がよほど人生にとって意味のある行動です。3年間を無駄にしたのではなく、長い人生が無駄にならずに良かったと目線を変えてみたら心境は変わりませんか?不幸に執着するのはよしましょう。

 さあ、今日も元気を出して、お幸せに!

(2017年07月17日)