澤田貴美子のつながる“いのち”

第52回 『ドラマ コウノドリ第5話』

 まだ暑さに慣れていない5月。
その時期にやってきた、真夏の様に暑い日々。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

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 運動会を秋ではなく、この時期に行う学校も多いですね。 運動会、といえば体育。 この体育は、中学校・高校では、保健体育として、 保健の授業と、体育の授業を学びますよね。

 今回のコラムでは、 先日、高2の息子と保健の授業について会話した時の エピソードを綴りたいと思います。

 我が家の三男、帰宅して第一声は、 「ただいま」と「飯、何?」 決まってこれです。

 うちも、一緒~!というご家庭も多いのではないでしょうか? 「高校生男子、あるある」ですね。 25歳の長男も、23歳の次男も、高校時代、同様でした。

 そして帰宅時は、お腹がすいているので、やや不機嫌。 そんな時に、あれこれ質問したり、ましてや小言を言ったりしたら、 険悪なムード。

 なので、まずは、お腹を満たさせることが先決。 食事をしていると、だんだんと顔つきが緩んできて、 お腹が満たされていくうちに、 その日の出来事をポツリポツリと...という感じが日常です。

 三男は、元々口数が多く、 空腹時を除き、自分からあれこれと話すタイプ。 まさに「末っ子!」という感じ。

 そんな中、保健の授業については、特にいつも報告をしてくれます。 (私を理解してくれていて、ありがたいです!)

 先日の夕食の時間も、同様でした。

 息子「今日の保健でさぁ、DVDみたよ」
 私 「へぇ~、どんな??」
 息子「コウノドリの第5話」

 私(心の中でのつぶやき) 「先生~~!!ありがとうございます!!」

 現在、保健の授業、人生設計についてや、 結婚生活と健康についてを学んでいるようです。 そこで、この第5話を題材に、学びの機会をくださったようです。

 ドラマ『コウノドリ』は、 産婦人科を舞台に描かれた漫画を実写テレビドラマ化された、 2015年秋に放送されたドラマ。 ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 全10話にわたって放送されましたが、 どの回もいのちについての様々なテーマについて考えさせられるドラマです。

 そのドラマの第5話。 (あらすじは、公式サイト http://www.tbs.co.jp/kounodori/story/5.html を ご覧ください)

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 「みんな、どんな感じだった?」と聞くと、 「女子がみんな、すっごく泣いてた。 あれこれ話したりはなかったけど、 さすがに高校生となれば、あの内容からちゃんといろいろと考えるよ」 と話していました。

 第5話は「予期せぬ妊娠」についての内容なのですが、 予期せぬ妊娠についてだけでなく、特別養子縁組についてもふれています。 なので、今回のドラマから、 いのちについて、妊娠について、いのちが幸せに育っていくことについて、 いろいろなことをまた改めて考える機会となったようです。

 今回の授業は性教育としての授業ではなかったようですが、 このような機会を作ってくださったことを、とても嬉しく思いました。

 性について考える機会、いのちについて考える機会は、 いろいろな機会があればあるほど、 こどもたちに正しい情報がインプットされていく機会が増えるのではないでしょうか。

 産婦人科の先生から、助産師さんから、学校の先生から、身近な大人から... いろいろな方向から、話を聞く機会はとても大切だと感じます。 また、良質な漫画・ドラマ・映画・音楽... いろいろなものにふれることからも、その機会は得られるのだと感じます。

 テレビから流れる悲しい事件のニュースからでさえ、 親子で共有する時間を持ち、そのことについて話をする機会を持つことで、 大切なことについて学ぶ機会となるのではないでしょうか。

 息子は高校生になった頃から、 基本的に帰宅後は自室で過ごすことが多くなりました。 なので、夕食の時間が、貴重なコミュニケーションタイムです。

 これからもこの貴重なコミュニケーションタイムを共有して、 「大切なこと」について話をしていきたいと強く感じた、 ある日の夕食のひとときでした。

 そんな、ある日のエピソード、 お読みいただきありがとうございます。

 次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

澤田貴美子(さわだきみこ) フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

(2017年05月25日)