澤田貴美子のつながる“いのち”

第45回 『お産の満足度を高めるために』

 今日は、出産準備についてのお話です。妊娠中のみなさん、出産のために、みなさんはどんな準備をしていますか?出産経験があるみなさん、出産のために、みなさんはどんな準備をしましたか?

 ひとことで「出産準備」と言っても、出産準備には、いろいろな準備がありますね。入院の際の、必要な物の準備。出産後の、育児に必要な物の準備。

 そして、こころとからだの準備。

 2016年度は2015年度の出生数100万5千人から2万5千人減少して、出生数は、98万1千人。明治32年(1899年)以来、100万人を切る数字となってしまったそうですが、それでも年間約100万人の新しいいのちが誕生する日本。

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 その約100万人という数字に比べたら、私が出逢わせていただいた妊婦さんの数は、とても僅かな数なのかもしれません。ですが、マタニティフィットネスの指導に携わらせていただいて、18年半。その間に私にとってはかけがえのない、 たくさんの妊婦さんとの出逢いがありました。

 そんな中、いつも考えること。すべての方に、幸せなお産をしていただきたい、という想い。

 幸せなお産、満足度の高いお産って、何だろう?

 ところが、
「これが幸せなお産!」という答えが明確にあるわけではないと思うのです。なぜなら、その方それぞれの感じ方があり、価値観があるからです。

 現在、バースコーディネーターとして、いつか新しいいのちを迎えたいな、という方のための妊活クラス、お産を控えた方の出産準備としてのマタニティクラスの中で、お産の満足度を高めるために、自分らしいお産が出来るように、出産施設の選び方もお伝えしています。

 出産施設の種類、規模、それぞれのメリットデメリットを知ることは、「自分らしいお産」の実現にはとても大切なことだと感じています。

 けれど・・・
それらを理解した上で、いちばん大切なことは何でしょうか?

 もちろん、施設選びだけで、
「満足度の高いお産」「自分らしいお産」は実現しないのです。また、出産施設を選ぶ余地もない地域もあります。

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 大切なのは、
「自分で自分のお産について向き合い、考えること」
「自分らしいお産、満足度の高いお産をするために、自分のこころとからだと向き合い、セルフケアをすること」
なのではないでしょうか。

 妊婦さんたちと関わらせていただいていて感じること。初めはご自分のお産について、漠然としたイメージしかなくても、こころの準備、からだの準備が進むにつれて、そのイメージが少しずつ明確になる方が多いです。

 「こころとからだの準備を整えることは、自分自身を整えること」それを妊婦さんたちの姿から日々学んでいます。

 次回は、そんなセルフケアのひとつ、妊娠中の運動の効果について、お伝えしたいと思います。

 次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

澤田貴美子(さわだきみこ) フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

(2017年02月09日)