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澤田貴美子の「つながる“いのち”」
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第38回 『デートDVとは ~その1~』

 今回のコラムは「デートDV」について。

 みなさん、「デートDV」という言葉を聞いたことがありますか?

 「DV」という言葉を耳にしたことのある方は、多いのではないでしょうか。 「DV」とは、ドメスティック・バイオレンスの略。

 配偶者やパートナーなど、親しい人からの暴力を 「DV(ドメスティック・バイオレンス)」と言いますが、 「DV」は、決して大人だけの問題ではありません。

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 大人だけの問題ではない「DV」
それが「デートDV」です。
この「デートDV」を理解している大人が少ないことを懸念して、今回、まずは大人のみなさんにも理解していただけるきっかけになれば、と思い、このテーマについてお伝えしていきたいと思います。

 交際中の若い男女の間に起こる暴力を「デートDV」と言い、DVと同様に、男性でも女性でも被害にあうことがあります。

 デートDVの種類としては大きく分けて4種類に分類されます。

1.身体的暴力
殴る、蹴る、つねる、たたく、体を押さえつける、物を投げつける、髪の毛を引っ張る、刃物で脅すなど

2.精神的暴力
罵る、ひどい言葉で傷つける、繰り返し批判する、大声で怒鳴る、睨む、「別れるなら自殺する」などと脅す、相手が自分の言うことを聞かないと怒る、不機嫌になる、監視する、友達付き合いを制限する、携帯電話の通話履歴やメールを勝手に見る、など

3.経済的暴力
お金をたかる、借りたお金を返さない、いつもデート代などのお金を払わせる、アルバイトをやめさせる、逆に無理に働かせる、など

4.性的暴力
キスやセックスを強要する、避妊に協力しない、ポルノなどを無理やり見せる、など

 多くの場合、男性から女性へのDVですが、もちろん女性から男性へというケースもあります。 若い男女の中でも「デートDVなんて、自分には関係ない」と思われがちですが・・・

 内閣府「平成26年度男女間における暴力に関する調査報告書」によると、女性の19.1%、男性の10.6%が10歳代から20歳代の間に交際相手から被害にあったと回答しています。

 Dating Violence はアメリカでは80年代から注目され、調査研究や防止の取り組みが始まりました。日本では2003年に、山口のり子氏によって紹介され、デートDVと命名されたそうです。

 内閣府の調査によると、「デートDV」という言葉については認知度が上がってきましたが、詳しい内容についてはまだまだ理解されておらず、そのため、自分がデートDVを受けているという認識がないまま、男女交際でのトラブルへと繋がっている若者が増えていることが、大変懸念されます。

 「デートDV」という言葉自体、日本で紹介されたのが2003年なわけですから、私たち大人でさえ、この言葉に馴染みがない、聞いたことがない、どんな内容なのかも知らない、という現状も、改善されていかなければいけない点なのではないでしょうか。

 先ほど4つの分類に分けてお伝えした 「デートDV」の暴力の中でも、いちばん目に見えにくいのが、精神的暴力です。

 見えにくいだけではありません。 正しい理解をしていないと、自分自身でさえ気付きにくいものであり、加害者にもなりうるのです。

 例えば・・・
「すぐに電話に出なかったり、メールを返信しないことをひどく怒られた」
「1日に何度も、どこで何をしているのか報告するように求められた」
「着信や発信履歴を勝手にチェックされた」
「他の友達と連絡が取れないように携帯を壊された」
「専用の携帯電話を持たされた」
「GPS機能を使って、常にどこにいるのか居場所を監視された」
これらは立派なデートDVです。

 さらには、恋人同士の間で
「友達や家族と連絡を取ろうとすると嫌な顔をされる」
「機嫌が急に悪くなったかと思ったら、今度は急に優しくなったりして、機嫌がコロコロ変わるので、常に相手の顔色を気にしなくてはならない」
「友達との約束を無理やり断らされた」
なども、デートDVの行為です。

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 そして厄介なのは“恋は盲目”なこと。 それによって、被害者自身が「DVを受けている認識」がなくなってしまうということです。

 相手がこうした『束縛』や『嫉妬』をするのは、自分のことをそれだけ愛してくれているからだ、と思ってしまい受け入れてしまうことが、DVをエスカレートさせていく要因になっていたりします。

 10代、20代の若い男女が、男女交際の中で、このような「デートDV」の認識をしっかりと持てるよう、まずは私たち大人も正しい理解をしていきたいですね。 次回も引き続き「デートDV」についてお伝えしたいと思います。

 次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

(2016年10月27日)

澤田貴美子

澤田貴美子(さわだきみこ)

フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

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