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澤田貴美子の「つながる“いのち”」
澤田貴美子の「つながる“いのち”」

第31回 『更年期は、女性の誰もが迎える転換期(2)』

 毎日毎日、暑い日が続きますね。
熱中症での救急搬送される方の数も、昨年度に比べ急増というニュースも流れる今日この頃です。

 今回のコラムも、前回のコラムに引き続き、女性の更年期についてのお話を綴ります。

 誰にでもやってくる「更年期」ですが、かつては、ただひたすらに我慢したり、他人に伏せて一人で悩む女性が多かったそうです。近年では、この更年期に対する認識が変わり始め、この世代をどう過ごすかについて、積極的な情報発信や、取り組みがされるようになりました。

 2015年に、厚生労働省で調査・発表された、前年度調査の女性の平均寿命は、86.83歳。ということは、更年期後の人生は約30年以上と予想されますね。老年期・熟年期と呼ばれるこの時期を、ただ長生きすることを目的に過ごすのではなく、その質をいかに充実したものにするか、が課題とされるようになったわけです。

 充実した豊かな後半生を迎える入口にあたる「更年期」の過ごし方は、その後の人生の質(QUALITY OF LIFE)に大きく関わってくると考えられています。

 医学的な治療が必要な場合、運動処方で効果が表れる場合、これはお一人お一人違い、それぞれふさわしい方法を見つけることがとても大きなポイントとなるといわれています。

 前回のコラムでも綴らせていただいた、私が出逢ったある女性とのエピソードの続きになりますが、この女性にとっての、更年期を乗り越えるふさわしい方法は、まさに運動処方でした。

 更年期およびその前後の身体症状の改善、および予防を目的とした運動療法「メノポーズ・ケア」のクラスにご参加くださったこの女性、毎週毎週クラスに足を運んでくださり、コツコツと運動を続けていくうちに、みるみる表情も明るくなられ、「何か他にも運動をしたい」と言ってくださるようになったのです。

 そこで私は、水圧がかかることにより血液循環も良くなり、脂肪燃焼効果も大きい水中での運動、「アクアビクス」をおすすめしました。 水中での運動は、浮力によって腰や膝、足首への負担も軽減する上、水中での動きは、他の参加者の方には見えないので、自分のペースを守り運動出来るメリットもあるからです。クリニックでの「メノポーズ・ケア」のクラスに加えて、その頃私が担当していた「アクアビクス」のクラスへも通って下さるようになりました。

写真
画像はイメージです

 それから数ヶ月経ったある日、「運動の楽しさを教えてくださってありがとうございました。スポーツクラブなら、エアロビクスもヨガもアクアビクスも受けられるので、来月からスポーツクラブへ通うことにしました」と話してくださったのです。

 私の役割は、こうやってみなさんが運動を習慣にしてくださるきっかけ作りをする立場ですので、この女性の言葉がとても嬉しくて、「あぁ、良かった!少しはお役に立つことが出来たんだな・・・」と安堵し、この女性とお別れをしたのです。

 それからしばらく経ったある日。買い物中に、ばったりとこの女性と再会!!それはちょうど、この女性が初めてクラスに足を運んで下さったあの日から、1年ちょっと経った頃でした。

 「私、この前、海外旅行に行ってきたの。1年前の私では、考えられないことなの。あの頃、家事もやる気が起きないし、そんな自分がすごく嫌だったし、外にも行きたくないし、実は、死んでしまいたいと思う日さえあったのよ。でも、運動を始めて本当に世界が変わったの。身体は軽くなるし、気持ちは前向きに楽しくなっていくのが自分でも嬉しくて」

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 「あのクラスを先生(クリニックのドクター)にすすめられた時、最初は、それはそれはとても勇気がいったのよ。でもあの1歩があって、今があるの。本当に1歩踏み出してよかったわ」と話してくださったのです。

 忘れもしない出来事でした。
ばったり再会した食料品売り場で、この言葉に涙が止まらなかったこと、今でも鮮明に蘇ります。(通りすがりの方が、不思議そうに私を見ていた風景も蘇ってきました・・・)

 まさに、この女性にとって、更年期が心身の大きな転換期であったのだなぁと、実感する出来事でした。

 もちろん、更年期の症状や対処法には個人差がありますので、それぞれに合った方法を見つけ、誰もが迎えるこの時期を乗り切っていきたいですね。

 次回は、更年期を乗り切るために大切なことに気付かせてくださった、別の女性のケースについて綴りたいと思います。

 次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

(2016年07月14日)

澤田貴美子

澤田貴美子(さわだきみこ)

フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

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