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澤田貴美子の「つながる“いのち”」
澤田貴美子の「つながる“いのち”」

第29回 『辛抱強い愛情』

 各地で続々と梅雨入りの季節となりましたね。「春、大好き!」と、四季の中で好きな季節がある方は多いと思うのですが、「梅雨、大好き!」という方は、そんなに多くないのかもしれません。
とはいえ、この季節には紫陽花の花が心を和ませてくれる季節でもあります。すっきりしない天気の日も多くなるけれど、何か楽しみを見つけながら、憂鬱な気分になりがちな季節を乗り切っていきたいですね。

 昨年のこの時期にも、紫陽花についてのコラムを書かせていただきました。紫陽花の花言葉の意味のひとつに、「辛抱強い愛情」という意味があるそうです。

 「辛抱強い愛情」という言葉から、どんなことを連想されますか?

 子育て、介護、パートナーとの関係、職場での上下関係、などなど
その方によって、いろんな連想をされるのではないでしょうか。

 以前のコラムでこの「辛抱強い愛情」を子育てに例えて書かせていただいたのですが、日々たくさんの方とお話させていただいていると、まさに「ぐっと堪えて見守る」ということの大切さを実感する場面がたくさんあります。

 先日も、そんな出来事を耳にしました。高校生のお子さんがいらっしゃる方が、お子さんとの関係にずっと悩んでいました。口を出してはいけない、と頭でわかってはいるのに、ついついあれこれと口を出しては、言い合いになってしまっていたそうです。「この子のために」と。

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  ある日、お子さんが大爆発。 「お母さんは、私のことちっともわかってくれようとしないじゃない!」と。

 この話を聞いて、まず思いました。 「爆発できて、よかった!」と。

 ただ、大爆発の際に、それはそれはものすごいバトルになってしまい、お母さんも、お子さんも冷静になれず、感情的の言葉の応酬になってしまったことで、対話ではなく、言い合いになってしまったそうです。

 翌日になり、お互い少し冷静になったところで、口火を切ったのは、お子さんの方だったそう。

 「私のことを思って、いろいろ言ってくれてたのに、ひどい言い方をしてしまって、ごめんなさい」 「私はまだ子どもだけど、ちゃんと自分の生き方を考えているの」 「だから、子どものくせに、と片付けないでほしかったの」 「もっと私のことを信じて見守ってほしいの」

 しっかりとした言葉で落ち着いて話してくれたそうです。

 「あぁ、この子の何を見てきたんだろう」「こんなに、自分のことを自分で考えられるくらいに成長していたのに、 ちっとも信じてあげられていなかった」そこでお母さんは、ハッと気付かれたそう。

 そしてその後、じっくりと話が出来たそうです。

 お母さんは、ご自分の子育てを振り返り、「思えば私、この子に考えさせるより、自分の意見をいつも押し付けてた」「小さいころから、ああしなさい、こうしなさい、ばかり言ってきた気がする」そう話されていました。

 親は誰でもついつい、子どもをきちんと育てなきゃ、と気負いがちですよね。もちろん理想論でいえば、小さいころから、出来るだけ「ぐっと堪えて見守る」ということが大切なことではありますが、子育てって、誰もが、その時その時考える一生懸命を頑張っていると思うのです。だから、自分の子育てに迷い、悩み、時には後悔することもあると思うのです。

 でも、よかった!お子さんの大爆発で、信じることの大切さに気付けたのだから・・・。気付いたところから、しっかり向き合うことが出来れば、必ず風向きは変わるのだから・・・。

 このお子さんが、自分の気持ちをちゃんと言えてよかった。しかも、「冷静に伝えなきゃ!」と自分で考え話をしてくれるくらいに成長したのは、お母さん、あなたの今までの子育てのがんばりがつながってきているのですから・・・。

 子育てだけでなく、あらゆる場面において、目の前の存在から教えられることがたくさんありますね。

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 そういう私も、たくさんの方々から、いろいろな学びをいただく毎日です。

 車通勤の毎日。この季節は、通勤途中のあちこちで、綺麗に咲く紫陽花が見られます。 紫陽花の花言葉のように、何事に対しても「辛抱強い愛情」を持ち続けていたい。そんなことを感じながら紫陽花をながめ、今日もたくさんの方と笑顔でふれあっていきたいと思います。

 次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

(2016年06月09日)

澤田貴美子

澤田貴美子(さわだきみこ)

フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

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