澤田貴美子のつながる“いのち”

第21回 『本のチカラ~男の子の思春期~』

 先日、講座の中で、こんなやり取りがありました。

男の子のママAさん「男の子のことって、わからないことばかりだよね」
男の子のママBさん「ほんとほんと。やることなすこと、理解できない」
女の子のママCさん「次が男の子だったら、どう育てたらいいのか悩むわ~」
男の子のママDさん「どうする?思春期とか。想像したくないよね」

 男の子の思春期。
子育て中のみなさんは、どう想像されますか?

写真

 日々、男の子の子育てで、戸惑っているママも多いのではないでしょうか。
まして、思春期のことなんて・・・想像もしたくない!というお気持ちも、わからなくありません。

 「男の子の思春期なんて、想像しただけで、恐ろしいです」
「性の話とか、親からはいつ、どう伝えたらいいんですか?」
実際に、このような声を多く耳にします。

 それでなくても、性の話は、躊躇しがちなもの。
まして、難しい年齢にさしかかった時期に、大切な話をどう伝えていこうか、伝え方やタイミングを悩むのは当然のこと。

 既にお子さんが思春期を過ぎた方々にお話を伺うと、
「性の話、ちゃんとしたことないなぁ。だから、実際にはいろいろと心配になる」 という声も聞こえてきます。

 以前、こちらのコラム 第16回「性についての話、まず伝えてほしいこと」 でもお伝えしたのですが、
「あなたがうまれてきてくれて、本当にうれしかったよ」
「うまれてきてくれて、ありがとう」
これがしっかりと心に伝わっていることが、とても大切なベースであると感じますが、
その上で、思春期こそ、本のチカラを借りてみるのも良いのではないでしょうか。

 先日、わが家でも、本のチカラは大きいなぁと感じる出来事がありました。
ある日、息子と報道番組を見ていたら、番組の中の特集で、インターネットの問題点について取り上げられていました。その番組を見ながらの会話です。

母    「ほんとに、インターネットはスゴい情報量だよね」
中3男子「正しいことばかりじゃないって話でしょ?」
母    「そうそう。この前も研修で聞いたんだけど、思春期男子の悩み、電話相談No.1は“包茎”についてなんだって。ネットで間違った情報が溢れているから、余計に不安になるんだよね」
中3男子「あ、知ってる、それ。夏休みに母さんが読めって言った本に書いてあった」
母    「あ、そうだったっけ。あの本にもそのあたりが書いてあったね」

 シメシメ・・・。
読ませておいた本に、そのこともちゃんと書いてあったから、記憶に残っていたわけね。
助かった~~!!

 「母さんが読めって言った本」というくだりは、普段から性の話をオープンにしている (むしろ、聞きあきている)我が家ならではなので、もちろん、強制的に読ませるのはおすすめしませんが・・・。

 性に関する良質な本はたくさん発行されているので、本のチカラに助けてもらうことで、正しい情報を思春期男子にインプットしていくという方法は、かなり有効なのではないでしょうか。

 性の話、どのタイミングでどう伝えたら良いのか、と悩まれている男子のお母さん。
ぜひ、いつでも手に取れそうな場所に、そっと性に関する本を置いておいてみてくださいね。

 次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

澤田貴美子(さわだきみこ) フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

(2016年02月11日)