小倉京子の「子育てにも“コツ”ってあるんです」

第8回 『「嬉しいな」「安心するな」「楽しいな」』

 年内最後のコラムになります。秋からスタートした私の子育てコラム。今回8回目となりますが、お付き合いくださってありがとうございました。

 年末のコラムはいつもより少し明るめの話題でお送りします☆

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 「ありがとう」
 「嬉しいな」

 こういう言葉、子どもにたくさん言っていますか?

 親子関係をよくするためには、親も子どももお互いに心地よい状態の時に、関係を深める方法があります。

 これは、 【第5回コラム】 でお伝えした『わたしメッセージ』や、 【第6回コラム】 でお伝えした『能動的な聞き方』よりも、いつでも始めやすい難易度の低い方法だと私は感じています。

 親が、「嬉しいな」「安心するな」「楽しいな」「ほっとするな」というような肯定的な気持ちになったとき、それをそのまま子どもに伝えてみましょう。

 「朝○○ちゃんが自分で起きてくると、ほっとするな」
 「元気にただいまぁって言うのを聞くと、お母さん安心するわ~」
 「美味しそうにご飯を食べてくれると、作った甲斐あったなぁって嬉しくなるな」
 「自分で時間割をして忘れ物もなく学校へ行くと、成長したなぁって頼もしく思うわ」
 「こうやって一緒にカラオケ行けるのって、幸せだわぁ」
 「みんなで揃ってご飯食べるのって楽しいね」
 「学校のプリントをちゃんと見せてくれるから、助かるわ」
 「友達と仲良く遊んでるのをみると、とっても嬉しいな」

 こんな感じです。

 普段はきっと何気なく思っていることでしょうが、案外、言葉にはしていないんですよね。だから、最初の第一声は勇気がいるかもしれません(笑)。しっかり自分の気持ちに意識を向けて、気持ちに一番しっくりくる言葉を選んで言ってみてください。

 肯定的な言葉は言われた側もとても嬉しくなります。温かい気持ちを渡されたわけですから、その気持ちをもらった側も温かい気持ちになります。大事な存在として認められていることもちゃんと子どもに伝わります。あるいは、お母さんはそんな風に思ってたんだ!って子どもがびっくりする場合もあるかも知れませんね。でも嬉しいびっくりですから大丈夫!

 これは「褒める」とは違います。よくできた、ちゃんとしてる、上手だ、など子どもを評価する言葉ではないのです。自分の気持ちを伝える、というところがポイントです。「この絵、上手に書けたね」は評価で、「この絵、とても素敵ね。私好きだわ」は自分の気持ちを表現しています。

 評価する言葉掛けは、評価待ち・評価目的で動く子を作ってしまいます。「この絵、上手ね」と評価をいつももらって育てられた子は、褒められるために行動します。上手じゃないことはよくないこと、ということもそこから学ぶ可能性もあります。「この絵、素敵ね、好きだわ」という親の気持ちをいつも聞いて育った子どもは、お母さんが喜んでくれたことを嬉しく思うでしょう。心の豊かさを育むことができます。あるいは、肯定的な気持ちを言われることがどんなに気持ちよいかを体験として学び、子どもも周りの人に肯定的な気持ちを言える子になるかもしれません。親を模範とする、ということです。

 『肯定のわたしメッセージ』と言われるこの言い方は、とても温かい親子関係を作るのに大きく貢献します。お互いにとても気持ちの良い時間が多くなりますよ!

 我が家では中学に通う子が朝のゴミ出しをしてくれることになっていて(通学路に収集場があるからです)、週3回、ゴミを持って玄関を出ようとするときに、
 「今日も持って行ってくれて、ありがとう」
 「今日も助かるわ」
 「雨なのに持ってってくれるの!ありがとう」
 「部活の荷物が多いのに、ありがとね」
 と毎回私が声を掛けています。嫌々持って行く日もあり、二個持って行ってくれる大サービスの日もあり、面倒で持って行かない日もあり、いろいろですが、この一言で朝のわずかな時間でもコミュニケーションが取れたりします。言わないよりは気持ちよく持って行ってくれているのではないかと、私は勝手に想像しています♪私がよく言うようになってから、前より子どもとの関係が円滑になった気がしています。

羊から申へバトンタッチ!
羊から申へバトンタッチ!

 年末年始、子どもと共にする時間がいつもより長くなる方が多いでしょう。その時間を快適にするためにも、どうぞお試しあれ。

 来年も皆様の親子関係が温かいものでありますようにお祈りしています。

 どうぞよいお年を・・・・☆

小倉京子

★★2016年1月22日(金)「第3回ママの文化祭®」のお知らせ★★
 春日井市NPO法人あいちかすがいっこが主催(中日新聞社殿ほか後援)する、ママを応援するイベントに私が「親業」で出展することになりました。当日は親業を無料で体験していいただけます。入場も無料ですので、ぜひお越し下さいね。
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小倉京子(おぐらきょうこ) ピースフルコミュニケーション代表・心理カウンセラー。自身の育児経験(3児の母)を生かしつつ、自身が伝える子育てのスキルをベースに、あたたかい親子関係をつくっていくポイントをわかりやすくお伝えしていきます。 ブログ:http://ameblo.jp/hotto-mama/ ご感想・ご質問:peaceful.communication.family★gmail.comまで。(★を@に変えて送信してください) http://ameblo.jp/hotto-mama/

(2015年12月25日)