澤田貴美子のつながる“いのち”

第12回 『HUG(ハグ)のチカラ』

 先日、あるショッピングセンターで見かけた風景。 「ママ抱っこぉ~!!」と、泣いている女の子。 ママが女の子を抱っこした瞬間の、その女の子の嬉しそうな安心した表情。 もちろん、ピタッと泣きやんでいました。

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 抱っこのパワーって、スゴイ! そんなシーンにちょくちょく出逢います。

 人は、肌と肌のふれあいが、とても大切といわれていますね。 『幸せになる脳はだっこで育つ』の著者の山口 創先生も、数々の著書の中でスキンシップの大切さについて述べられています。 ふれあうこと、抱きしめることで、愛情ホルモン「オキシトシン」や、幸せホルモン「セロトニン」が分泌される神秘。

 

 親と子の絆は、抱きしめられて、見つめられて、築かれていくもの。 このHUG(ハグ)で満たされた日々が心の根っことなり、 「自分は大切な存在なんだ」 という自己肯定感をはぐくむといわれています。

 赤ちゃんはもちろん、いくつになっても抱きしめるって大切ですね。 そして、抱きしめることで心が癒されるのは、実は抱きしめている側かも・・・なんて、思ったりします。

動物だって親子の絆は深い
動物だって親子の絆は深い

 私自身、末っ子が小さかった頃、仕事が終わって子どもを保育所に迎えに行き、子どもを抱きしめた瞬間、忙しかった一日のいろいろが、一瞬にして癒されていくのを感じたものでした。

 すでに成人した子どもたちが思春期の頃、関わりが少し難しくなってきたなぁと感じ、悩んだことも多々ありましたが、足のマッサージでふれあいの時間は、私自身を癒してくれ、子どもとの距離が近く感じることができる時間でした。 もちろん、「いいって!」と拒否されることもしばしばありましたが・・・笑。 それでも、嫌がりながらもどこか嬉しそうだったなぁ・・・なんて、成人した子どもたちとの日々を懐かしく感じたりしています。

 子どもたちが大きくなって、肌と肌でふれあうことができなくなりました。 子どもの挫折を目の当たりにした時、 「小さい頃は、ただただ抱きしめ励ますことで解決できたのに、今の私には、もう何もしてあげられないんだな」と、胸が苦しくなったりしましたが、 「言葉でHUG(ハグ)することができる」 今はそう思い、伝えたい想いは言葉で伝え、そして子どもたちを見守る日々です。

たまには、こんな情熱的に?!笑
たまには、こんな情熱的に?!笑

 HUG(ハグ)にもいろいろなカタチがある。 そう感じています。

 そして、夫婦もHUG(ハグ)がとっても大切。 抱きしめあうことも、言葉でのHUG(ハグ)も。

夫婦も、親子も・・・ HUG(ハグ)してHUG(ハグ)されて、安心できる場所作りを。 「HUG(ハグ)のチカラ」を信じて、 たくさんたくさん抱きしめあっていきたいですね。

次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

澤田貴美子(さわだきみこ) フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

(2015年09月24日)