小倉京子の「子育てにも“コツ”ってあるんです」

第1回 『夏休みを振り返って』

 はじめまして。
親業インストラクターの小倉京子です。

 今回から、子育てについてのコラムを書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 親業の講座を開いていますと、どのお母様も同じような悩みを抱えていることがよくわかります。そして、あぁ、私も同じだったなぁ、と思うのです。私も子どもに毎日怒っていましたし、いつも思い通りに動いてくれない子どもにイライラしていましたし・・・・。でも、今では子どもを叱る・怒ることがほとんどなくなり、とても快適な毎日を過ごしています。3人の子ども達と仲も良いです。親業に出会ってから何年か経ち、徐々にそのスキルが身につき、実行できるようになってきたからだと感じます。

 このコラムでは、親業をベースに、子どもと関わるときの“コツ”・“ポイント”をご紹介していきます。少しでもみなさんが楽しく子育てができたら、お子さんとあたたかい関係を築けたら、と願って・・・・。

 ところで、「親業」ってご存知ですか?

 親業訓練はアメリカの臨床心学者トマス・ゴードン博士(1918年-2002年)が開発した、親のためのコミュニケーショントレーニングプログラム。ゴードン博士はノーベル平和賞に三度ノミネートされた人です。このトレーニングは、カウンセリング、学習・発達心理学、教育学などの行動科学を元に構築されたものです。
  ・親と子があたたかい、心の通い合う関係になること
  ・自立した子どもに育てること
を目的にしています。様々なことが起こる毎日の生活。その一つ一つをこのゴードン・メソッドで対応していくことで、愛を感じるあたたかい家庭になっていきます。

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 話は変わりますが、9月に入り、長かった夏休みも終わりましたね。子どもが幼稚園や学校に通う年齢のご家庭では、夏休みは特別な時期となります。毎日終日子どもが家にいるから、叱ってばかりだったし、毎日イライラしたし・・・・、という方も多いのでは?

 

「今日は夏休みの宿題やったの?そろそろやらなきゃだめじゃない」
「いつまでダラダラ寝てるの!だらしないわね!」
「毎日けんかばっかりしてると、そのおもちゃ取り上げるわよ」
「今日は読書感想文書いてからしか遊びに行っちゃだめよっ!」
「毎日家にいるんだから、少しぐらいお手伝いしたらどうなの?」
「○○ちゃんはもう全部宿題終わったって言ってたわよ。○○ちゃんをちょっとは見習ったら?」

 というような言葉、どの家庭の親からも聞こえてきそうな言葉です。

 これらは『お決まりの12の型』といって、どれも当たり前のように普通に親から口をついて出てくる言い方なのですが、実は、親子関係が壊れる話し方、あるいは、伸びやかな心の成長を妨げる話し方だと親業で定義されている言い方なのです。

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 親は、夏休みの最後になって宿題で子どもが大変な思いをしなくてよいように、あるいは、生活のペースを崩さないように、とか、お手伝いが自然にできる子になってほしい、兄弟で仲良くしてほしい、などの思いがあって言っているのですよね。

 でも、上記の話し方では、その親の思いはまったく子どもに伝わっていないどころか、子どもにしてみれば、怒られた、ばかにされた、口うるさい、と感じるのです。そして、反発したい気持ちになったり。「うちの子は口答えばかりする!」と親が思うのは、実は子どもが口答えしたくなるような言い方を親がしていることが多いのです。親に対して常々反抗心をもつ子どもは、そのうちに親に対して心を閉ざしてしまいます。思春期になって親を拒絶する子どもは、その年齢に突然そうなるのではなく、それまでの過程で多くの反発心を心の内に溜め込んできた、とも考えられます。

 普段、お子さんへ掛けている言葉、どんな言葉を何気なく言っているのか、一度振り返ってみてくださいね。同じ言葉を自分に言われたらどう思うか?と考えるのも1つのバロメーターになります。

 次回は、この『お決まりの12の型』について更に詳しくお伝えします。

小倉京子(おぐらきょうこ) ピースフルコミュニケーション代表・心理カウンセラー。自身の育児経験(3児の母)を生かしつつ、臨床心理学者トマス・ゴードン博士の唱えるコミュニケーション・スキルをベースに、あたたかい親子関係をつくっていくポイントをわかりやすくお伝えしていきます。 ブログ:http://ameblo.jp/hotto-mama/ ご感想・ご質問:peaceful.communication.family★gmail.comまで。(★を@に変えて送信してください) http://ameblo.jp/hotto-mama/

(2015年09月11日)