澤田貴美子のつながる“いのち”

第6回『紫陽花の花言葉に思うこと』

 6月も終わろうとしています。
2015年も折り返し地点ですね。
雨や曇り空のすっきりしないお天気が多い梅雨の季節ですが、
そんな憂鬱な気持ちを吹き飛ばしてくれるかのように、あちこちで紫陽花の花が華やかで鮮やかに、色とりどりに満開です。

 今日は、紫陽花の花言葉にちなんだコラムをお届けしたいと思います。

 みなさん、紫陽花の花言葉、ご存じですか?
紫陽花には、たくさんの花言葉があるそうです。

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 「小さな花が寄りそって、ひとつの美しい花を作りあげている、相手を思いやり寄りそう気持ち」を象徴する花といわれるだけあって、『家族』という意味も持っているそうです。

 そして、「辛抱強い愛情」という意味も持つことから、『母親』というイメージでもあるそうです。

 確かに、育児には忍耐が必要な場面がたくさんありますね。
いろいろなことすべてに手を貸してしまうことで、子どもの可能性をつぶしてしまうことがあります。そのため、「ぐっと堪えて見守る」ということがとても大切だと言われています。

 これは、どの時期にも言えること。
例えば乳児期も、赤ちゃんは、可能性を伸ばすチャンスをたくさん持っていて、いろいろなことにチャレンジする中で、それが出来た時の満足感を得ることから達成感を感じ、自己肯定感が高まっていくと言われています。
しかし、「赤ちゃん」という視点で見てしまうと、「すべてを大人がやってあげなくては・・・」と考えてしまうことも少なくありません。
手やおもちゃをなめる動作ひとつにも、意味があります。
なめることで、大きさ、固さ、温度、形、肌ざわり・・・いろいろなことを学んでいるのですよね。

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 「なめてばかりで汚い」と、その学ぶチャンスを奪ってしまうのではなく、
そこは、「ぐっと堪えて見守る」ということが大切。
育児は、この連続です。
ですから、「辛抱強い愛情」が母親には自然と備わってくるのかもしれません。

 でも、ひとつとても大事だと思うことがあるのです。

 ひとりですべてを抱えて、辛抱する。
母親がそんな孤独な子育てに追い込まれない様に、社会全体のサポートが必要なのではないでしょうか。

 母親もひとりの人間です。
つらい時は、つらいと吐きだすことも大切です。
そして、それを受け止める人がまわりにいること、とても重要ですよね。

 家族、友達、地域の人、育児サポートにかかわる専門家・・・
必ず誰かが、受け止めてくれる。
そんな社会であってほしい・・・。
そうでなければ子どもたちは健全に成長できないのではないでしょうか。

 だから・・・
どうか、つらい時は、つらいと吐きだしてください。
周りに甘えることを遠慮せず、堂々と甘えてくださいね。

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 そして、できればその吐きだせる場所は、家族であってほしい。
この紫陽花の花言葉にもあるように、相手を思いやり寄り添い合える家族。

 次回は、「一番身近な家族、パートナーとのより良いパートナーシップを築くことの大切さ」
についてお伝えしたいと思います。

 次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

澤田貴美子(さわだきみこ) フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

(2015年06月25日)