澤田貴美子のつながる“いのち”

第5回『誰もがみんな、いのちをつないでいるのですね』

 もうずいぶん前のテレビ番組ですが、とても印象に残った言葉があります。
ある番組で、養豚場の特集をしていました。
安全を配慮した厳選した肥料など、こだわりの養豚場の特集でした。
その養豚場の代表者の方の言葉が、すごく心に響き、ずっと忘れられずにいます。

※画像はイメージです
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 「私が育てたこの豚たちが、消費者の方の口に入るわけですよね。ということは、私は消費者の方のいのちを預かっているのと同じことなわけです。みなさんのいのちをつなぐ役割なのですから、安全な豚肉をお届けすることが私の役目です。」

 とても、ハッとさせられた言葉だったのです。いのちをつなぐということは、こういうことなんだ、と。

 男性も、女性も、既婚、未婚に関わらず・・・
そして、赤ちゃんも、幼児も、学生も、主婦も、お勤めの方も、おじいちゃんおばあちゃんも・・・

 誰もがみんな、いのちをつないでいるのですね。

 赤ちゃんの笑顔は、それだけでまわりの人に未来を感じさせてくれる。子どもの頑張る姿は、見ている人に勇気をくれる。存在そのものが、まわりの人を明るくさせる。

 困っている人に声をかけたり、手を貸すことで、気にかけてもらった人は心が癒されるかもしれない。

 がんばってるね、のひとことに自信をもらい、明日への活力を見いだせる人がいるかもしれない。

※画像はイメージです
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 趣味のガーデニングで大切に花を育てている人も、いのちをつないでいる。愛情を持ってペットを育てている人も、いのちをつないでいる。

 ここにも、あそこにも・・・いのちをつないでいることがたくさんある。

 子どもを産み、育てること以外にも、いのちをつないでいることがたくさんあるのではないでしょうか。

 そう考えると・・・

 ひとりひとりに価値があり、誰もがみんな、うまれてきたことには意味があり、それぞれの役割があるものなのだなぁということを感じるのです。

 養豚場の代表者の方の言葉が、それを実感させてくれました。

 自分に出来ることは、何だろう?
自分の役割は、何だろう?

 特別に何かをしなくたって、それぞれがきっと普段の生活や仕事や、人とのかかわりの中で、

 きっと、何かしら、いのちをつないでいるのではないでしょうか。

 やっぱり・・・
いのちってスゴイ!!

 次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

澤田貴美子(さわだきみこ) フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

(2015年06月11日)