栗ごはん
食卓に秋を運んでくれる栗ごはん。“年に数回の季節のごちそう”と思えば、めんどうな皮むきも苦にならないのでは?粒が大きいほうが皮がむきやすいですが、火が通りにくいので、軽く下ゆでしてから米と一緒に炊き上げます。炊飯器で作れる簡単レシピです。

- 材料(3~4人分)
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栗・・・大粒500~600グラム(正味約300グラム)
米・・・2合
水・・・2合の目盛り
酒・・・大さじ3
塩・・・小さじ1
黒煎(い)りゴマ・・・少々

<1>米を浸水させる
米は洗い、ざるに上げて30分ほどおき、水気をきる。炊飯器に米を入れて分量の水を注ぎ、30分ほど浸しておく。
ざるに上げる→浸水させる、の2ステップで、米の芯まで水を含ませることができ、ふっくらと炊き上がる。
<2>栗の下処理をする
栗は鬼皮と渋皮をむき、縦二つに切る。水に3~5分さらしてアクを抜き、ざるに上げて水気をきる。水にさらしすぎると、栗が水分を吸ってふくらみすぎるので、長くても5分程度とする。
<3>栗を下ゆでする
鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したら塩少々(分量外)を加えて、(2)の栗を入れる。再び煮立ってきたら、火を少し弱めて5分ほどゆで、ざるに上げる。
<4>米を炊く
(1)の米に酒、塩を加えて混ぜ、上に(3)の栗をのせてふたをし、普通に炊く。
炊き上がったら、水でぬらしたしゃもじで底から全体を混ぜる。器に盛り、黒煎りゴマをふる。
<メモ>
栗は冷凍保存が可能。プロセス(3)で下ゆでをした栗をざるに上げたら、あら熱が取れてからファスナー付きの冷凍用保存袋に入れ、平らにして冷凍庫へ。こうして固めに下ゆでした状態で冷凍すると、風味が落ちにくい。使うときは室温に1時間ほどおいた半解凍の状態で、米に加えて炊き上げてよい。
わたしの台所

硬い栗の皮を、安全にむく方法をご紹介します。
手の中におさまる小さなナイフ(ペティナイフなど)を使ってください。よく切れるナイフがいいです。手順としては、鬼皮(表側の茶色い皮)をむいてから、渋皮(内側の薄い皮)をむきます。
まず、栗をまな板に寝かせて置き、底の平たい部分を切り落とします。次に栗を片手で持って、切り口から上へと、鬼皮をナイフで引き上げるようにしてむきます。包丁は根元を使うこと。刃先を使うと危ないです。
渋皮も同様に、下から上へと引き上げるようにむきます。皮をむくとすぐにアクがまわるので、むいたそばから水につけましょう。