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博士と彼女のセオリー

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博士と彼女のセオリー
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アカデミー主演男優賞受賞
天才物理学者の愛の物語

 車いすの物理学者として、アインシュタインやニュートンと並ぶ天才と言われる現代宇宙論に多大な影響を与えた英国人理論物理学者スティーヴン・ホーキング博士。学生時代に将来を有望視されていた彼が不治の病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)という筋肉が萎縮してしまう難病に冒され余命2年と宣告されてします。病気が発症したにも関わらず、彼と結婚を決意した最初の妻の支えによって、彼は肉体的に大きなハンディキャップを負いながらも、多くの著書を発表し、学者としてのステイタスを築き上げていくのです。彼は1分間に1語という苦悩に満ちたスピードでしか人とコミュニケーションができません。執筆するための努力と時間を考えるだけでも、凡人のわたしはクラクラめまいがしちゃうわ。

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ストーリー

1963年、ケンブリッジ大学大学院に在籍するスティーヴン(エディ・レッドメイン)は、パーティで知り合ったジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と恋に落ちる。デートを重ね、愛を育む2人。しかしその直後に運動ニューロン疾患で余命2年と宣告されてしまうスティーヴン。しかし、ジェーンは迷うことなく、彼を支えるために結婚。彼女の献身により不自由な体でも研究を続けた彼は、斬新な理論で一躍注目を浴び、2人の子どもにも恵まれるが・・・。

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 そしてこのお話、天才の伝記もの映画かと思いきや、誰の心にも実感として染み込むような人間ドラマになっているのは、彼の偉業に焦点を当てず、多くの部分は人間としての等身大の彼を描いているから。恋をして、結婚して、子どもが生まれて、妻とケンカして・・・。天才でも難病でもない、多くの人が経験する普通のこととして誰の心にもリアルに入り込み、人生のほろ苦さを独特のユーモアで包み込んだ一組の夫婦の物語として仕上がっています。ホーキング博士は、余命2年と宣告されてから、その残された時間を2年から5年に、5年から10年、20年・・・と延ばしていきます。現在もお元気な博士は車いすに乗り、各地で講演を続けているとか(映画では晩年は描かれていません)。そんな彼の半生を目の当たりにしながら、この夫婦から学んだことは、「今を大切に生きること」。与えられた人生の時間の貴さにハッと気づかされました。

 さて、今年のアカデミー賞主演男優賞を見事、受賞したのは博士を演じた「レ・ミゼラブル」のエディ・レッドメイン。30代前半の若手俳優が受賞というのは珍しいのですが、いやはや、この演技力!文句なしの受賞でしょう。キャンパスで自転車を乗り回している健康な頃から、ALSが発症し徐々に体の自由が奪われていく過程を、段階毎にリアルに魅せる渾身の役作りには脱帽です。天才を描いた映画は「ビューティフル・マインド」や「グット・ウィル・ハンティング」などがありますが、本作は天才や難病そのものを描いているのではなく、天才学者の愛の物語を描いたラブストーリーなので間口は広く、カップルやご夫婦にオススメですよ。

データ 博士と彼女のセオリー

  • 監督ジェームズ・マーシュ
  • 出演エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、チャーリー・コックス、エミリー・ワトソン、サイモン・マクバーニー
  • 公開2015年3月13日(金)~ TOHOシネマズ 名古屋ベイシティほかにて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。