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寄生獣(PG12)

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寄生獣(PG12)
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伝説の漫画が19年の時を経て
スクリーンに実写で蘇った!

 20世紀を代表する岩明均の大ヒット漫画「寄生獣」。累計1200万部超の人間の本質に迫る原作は壮大なSF漫画というより壮大なテーマを秘めた物語で、パラサイトが寄生した人間の顔が割れて人を食べるという描写など、漫画を読んだ時は衝撃的でした。あのジェームズ・キャメロンが実写化を熱望するも断念したという逸話もある漫画なのです。

 実写版の監督には「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや「永遠の0」の山崎貴。視覚効果(VFX)の第一人者が放つ脅威の映像は、それはそれはお見事でした。原作ファンの私も大満足。主人公の高校生・泉新一役は、今年最も主演&出演作が多かった若手演技派・染谷将太。山崎監督は「デビルマン」の少年役で彼を見つけ、ここだけの話ですが、「ALWAYS 三丁目の夕日」の鈴木オートの息子役に染谷くんを起用したかったけど既に成長していたので続編に出てもらい、その後は監督の作品の常連になった・・・とか。

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ストーリー

ある日突然地球に現れた人間を捕食する性質を持った謎の生物パラサイトにより街では猟奇的事件が勃発。ごく普通の高校生・泉新一(染谷将太)もその謎の生物が右手にだけ寄生。そのパラサイトは、人間の言語や文化を学び、自らをミギーと名乗り、新一に共同生活を持ちかけてくる。動揺を隠せない新一だが、お互いが生きるためには他に選択肢はない。勘の鋭い同級生・村野里美(橋本愛)に怪しまれながらも日常を過ごすが、教師として赴任してきたパラサイト・田宮良子(深津絵里)にその正体を見破られて・・・。

 主人公の新一はもともと純粋でおとなしい子。しかし、右手にパラサイト“ミギー”が寄生してから色んな事件に巻き込まれ変化していきます。映画の前半と後半にかけて目つき、歩き方、考え方が冷酷な少年に変わっていく様が見事でした。染谷くんの演技幅にびっくりするはずですよ。もう1人の主役というべき新一の右手にパラサイトした“ミギー”との絶妙な間合いの掛け合いも面白くて何度も笑ってしまいました。ミギーの声は阿部サダヲさんで可愛い動きは彼のモーションキャプチャーによって制作されているそうです。ミギーはCGなので染谷くんはミギーの声をイヤホンで聴きながら目の前にいない相手との会話演技をしています。1人芝居でここまでできるとは、いやはや恐れ入った!

 また、原作では両親は健在ですが、映画は母子家庭という設定になっています。母親の子を想う感情、子どもから母への感情がこの物語の重要なカギになっていて、「人間とは何か」とパラサイト達が考えていく中、私たち人間も同じように改めて根本的な問題を考えさせられることになります。オリジナルにはない設定ですが、新一の大好物は、彼の母がお肉屋さんで買ってくる「ミンチカツ」。何を隠そうこのお肉屋さんは名古屋の円頓寺商店街にある「肉の丸小」。私もよくこのミンチカツを買うのです!!染谷くんが食べたかと思うとにやけてしまうじゃないか(笑)。映画鑑賞の後は、ぜひミンチカツを食べに行ってみてね。

データ 寄生獣(PG12)

  • 監督山崎貴
  • 原作岩明均「寄生獣」(講談社刊)
  • 出演染谷将太、深津絵里、橋本愛、東出昌大、阿部サダヲほか
  • 公開2014年11月29日(土)~ ミッドランドスクエアシネマほかにて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。