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フランシス・ハ

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フランシス・ハ
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不器用だから応援したくなる
アラサー“ダメ女”の奮闘記

 “ダメンズ”主役の映画は数あれど、“ダメ女”を描いて心から共感できる映画は少ないと思います。「ブリジット・ジョーンズの日記」などがありましたが、オシャレで、小粋で、ダメ女なんだけど、とってもチャーミング!な映画にやっと巡り会えました。本作は「イカとクジラ」でアカデミー賞にノミネートされたノア・バームバック監督の最新作で、全米でたったの4館で始まり、口コミで233館に拡大した異例の大ヒット作。海を越えても女子という生き物は万国共通で、日本でも共感するアラサーが殺到するに違いありません。もちろん40代50代にも通じるあるあるエッセンスもたっぷり。私も昔の自分を思い出しちゃった(笑)。

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ストーリー

ニューヨークブルックリンで、親友のソフィー(ミッキー・サムナー)とルームシェアをする27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)。見習いダンサーとして日銭は稼ぐが、なかなかプロのダンサーとしては芽が出ない。彼氏と別れ、ソフィーとも同棲解消となり自分の居場所を求めてニューヨークを転々とする毎日を送るが、焦りを感じたフランシスは自分の人生を見つめ直していく・・・

 主人公は、ニューヨークで親友のソフィーとルームシェアする見習いダンサー・フランシス27歳。「私たちって熟年レズカップルみたい」と仲良しな2人。でも、このままずっと一緒♪と思っていたのはフランシスだけ。30歳を前にしてソフィーは現実を見つめて前に進み同居も解消。住んでいた家は広すぎて自分では払えず、ダンサーとしてもステップアップできないフランシス。さらにソフィーとの生活を大事にしたく、彼氏からの同棲の申し入れを断ったばかり。友達の家に居候したり、故郷に帰ってみたり、パリ旅行したり、彼女の流浪の生活が始まるのです。素直に人の好意を受け入れればいいのに、プライドだけは一人前で、男友達からは“非モテ女”のレッテルを貼られる始末。タイミングも悪くてぶっちゃけ空気も読めないという痛い女の子なのです。三十路の大台に乗る前になんとかしなくちゃ!と焦って走りすぎてつまずいてしまうのです。そんな状況を一番わかっているのは本人。凹んでもあちこち迷走しながら走り続け、踊り続ける彼女がいつしか身の丈にあった決断をします。このリアルな感覚がすごくいいんです。疾走感やライブ感を映し出すモノクロ映像は、フランスのヌーヴェル・ヴァーグの作品のようでオシャレ!音楽はデヴィッド・ボウイの「モダン・ラブ」、ポール・マッカートニーやT.REXなどが流れ、音楽センスもバツグンなの。ウディ・アレンやタランティーノからも絶賛された本作は誰もが共感を覚え、心が軽やかになるはずです。

 タイトルの「フランシス・ハ」。“ハ?”ってなんだろ~と思いますが、ラストにその意味がわかるという仕掛けになっているので、その秘密が明かされる瞬間はぜひ劇場で味わってほしい。女子同士で観て“あるある”トークをしてみてね!

データ フランシス・ハ

  • 監督ノア・バームバック
  • 脚本ノア・バームバック、グレタ・ガーウィグ
  • 出演グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、アダム・ドライバー
  • 公開2014年9月13日(土)~ 伏見ミリオン座にて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。