デート映画一覧
デート映画

イン・ザ・ヒーロー

映画館
イン・ザ・ヒーロー
おすすめデート映画
写真

唐沢寿明5年ぶりの主演作!
不器用だけどアツイ男の物語

 子ども達のヒーローといえば特撮ヒーロー。今や、若手俳優達の登竜門と言われていますが、イケメン揃いでお母さんたちのファンが急激に増えて親子で楽しめるジャンルになりましたね。そんな彼らが表舞台で輝いていられるのは影で支えるスーツアクターのおかげなんですよね。跳んだりはねたり、危険なアクションはメイン俳優の代わりにスーツアクターやスタントマン、時代劇なら斬られ役のお仕事。例えば、クリスマスにプレゼントをくれるのはサンタクロースと思っているちびっ子たち。お父さんや、お母さんとは口が裂けても言わないように、スーツアクターも「福士蒼汰が演じている仮面ライダーフォーゼは実は俺が演じているんだぜ!」とは言わないはず。カッコイイ男っていうのは仕事のために何か努力しても、その姿を人に自慢したりしなくて、その仕事が形になったときに見てもらえばいいと思っている人だと思う。

写真
ストーリー

いつかアクション俳優として主役を演じることを夢見ている、ブルース・リーに憧れる熱血漢の本城渉(唐沢寿明)は、25年間スーツアクターとしてのキャリアを重ねるが、顔出しでの映画出演を夢見ていた。ある日、ヒーロー番組の映画版に顔出しで出演する機会が巡ってくるが、喜びも束の間、その役は新人アイドル俳優・一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)に取られてしまう。生意気なリョウと最初は対立する本城だったが、いつしか仲間意識が芽生えていく。そんな折り、リョウの出演するハリウッド映画の現場で本城に千載一遇のチャンスが舞い込むが、その仕事は命を落としかねない危険なスタントだった・・・

 実は、この映画は特撮ヒーローを支えるスーツアクターの話でありながら本当にカッコイイ男の生き様=真のヒーローを描いた映画なのです。そして、スーツアクターだった主人公がいくつになっても夢を追う姿が同時に描かれていきます。今の時代は若い人たちが夢を叶えるのは難しいかなと思いますが、「どうせ出来るわけない」と諦めるより、やはり夢や目標があったほうがいいわけで。エンターテインメント作品の良さは主人公に自分を重ね合わせ、現実逃避できるところだと思います。暑苦しいくらい熱く夢を叶えようと努力する主人公を見ていると、なんだかやる気が出てきちゃうのです。男性も女性も関係なく一瞬でも頑張れる気にさせてくれるって、素敵なことじゃない?

 主演は実際にスーツアクター出身の唐沢寿明。台本を読んだとき「これ、俺の話!?」と思ったそう。それだけに思い入れも人一倍。危険なアクションが連続するクライマックスは極限まで唐沢さんが演じているのですが、サポートしているのは、彼の昔の東映アクションクラブ時代の仲間というのがニクイ!生意気な人気アイドル役には福士蒼汰くん。仮面ライダーフォーゼの裏舞台的な設定が面白いです。脚本はベストセラー「夢をかなえるゾウ」の著者で愛知県清須市出身の水野敬也、監督も愛知県知多市出身の武正晴。水野さんは舞台裏の人々に何度も取材して感銘を受け、一年かけて脚本を書いたそうで、映画やドラマを作る人々の舞台裏物語としても楽しめます。主題歌は吉川晃司とこれもアツイ(笑)。パートナーにぜひ見ていただきたい“真のヒーロー”映画です。

データ イン・ザ・ヒーロー

  • 監督武正晴
  • 脚本水野敬也・李鳳宇
  • 出演唐沢寿明、福士蒼汰、寺島進、黒谷友香、加藤雅也、小出恵介、及川光博、和久井映見、松方弘樹
  • 公開2014年9月6日(土)~ 109シネマズ名古屋ほかにて公開中
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。