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心は70歳、体は20歳
“怪しい彼女”に釘付け!

 70歳のおばあちゃんが心はそのままで20歳の体を手に入れるお話に食いついた!だって若い頃とは違ってヒールの高い靴を履くとすぐ疲れるし、肩こりは酷いし、階段をかけあがると息が上がるしね~。心や知識はそのままで20歳の体だったらなぁ~と、何度思ったことか(笑)。「ひみつのアッコちゃん」的なストーリーなので、最初は気を許して見ていたのですが、いやはや、こんなに笑って泣かされるとは思ってもいなかった。

 まず、笑いのツボは「ギャップ」。70歳のおばあちゃんの心を持つ20歳のマルスンが可愛い顔して、言葉が汚くて超生意気なのです。韓国では年上年下の規律が厳しいのですが、マルスンが年上にくってかかる姿が爽快。本当は、マルスンは70歳なので、実際にはみんな年下ですから仕方がないけど、彼女の事情を知らない周りの人たちは彼女の畳みかけるように繰り出す毒舌に驚くばかり。このギャップにまずは爆笑なのです。キュートなお洋服を着ているのに羞恥心のかけらもなくがに股歩き、平気で道に痰を吐き、気に入らないと誰にでも絡んでいく。物語の最初で、マルスンは嫁がストレスで体を壊してしまうほどの意地悪ばあさんというキャラをしっかり見せているので、20歳の姿になってもその言動に納得。脇役のキャラもそれぞれが立ちまくりでイチイチ笑わせてくれるのです。

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ストーリー

唯一の自慢が国立大学の教授になった息子という毒舌意地悪ばあさんオ・マルスン(ナ・ムニ)。ある日、家族が自分を老人ホームに預けようとしていることを知り家出をする。夜道を彷徨っていたマルスンは、幽玄な光りに誘われて青春写真館に入り、生まれて初めて化粧をしながら「遺影を撮ろう」と決心。写真を撮り終わり、バスに乗ると若者が声をかけてきた。不思議に思ってバスの窓に映った自分を見ると、20歳の頃のピチピチした肌の自分が写っていた。乙女に戻ったマルスンはもう一度輝かしい人生をやり直そうとするが・・・・・・。

 感動のツボは「歌」。マルスンは若い頃の夢を叶えるために、孫のバンドのボーカルとなって歌手になっていくのですが、言語は違っても日本人の琴線に触れるものだったり、ノリノリのポップスだったりと歌のシーンも魅せてくれますよ。そして、私を泣かせたツボは「家族」。意地悪ばあさんだけどかなり苦労して一人息子を育てたこと、誰よりも家族のことを思っていたこと。ここでは語れませんがテンポ良く嫌みなく見せていくラストの展開は泣きっぱなしでした。マルスンが年老いた自分の母と重なったのかも知れません。それにしても、若きマルスンを演じたシム・ウンギョンの演技が秀逸なの!!超美人ではないけれど、この人の突き抜けた演技が、この映画を成功に導いたと思います。変顔を連発して毒舌を吐くけれど、恋をする恥じらいの表情、吹き替えなしの懐メロ歌唱シーン等々すべてが完璧。2年前に日韓で大ヒットした青春映画「サニー永遠の仲間たち」の時はウンギョンの演技にシビレましたけど、今回は骨抜きにされました。若干20歳の若き才能に誰もが魅了されることでしょう。

データ 怪しい彼女

  • 監督ファン・ドンヒョク
  • 出演シム・ウンギョン、ナ・ムニ、ジニョン(B1A4)、イ・ジヌク、ソン・ドンイル
  • 公開2014年7月11日(金)~ TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、センチュリーシネマほかで公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。