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マダム・イン・ニューヨーク

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世界中の主婦に贈りたい!
インド発・自分磨きの感動作

 年間製作本数世界一という映画大国インド。インド映画というとストーリーの途中で唐突にダンスシーンが登場し、主人公はほとんど男性で勧善懲悪の物語が多かったのですが、最近は社会の変化を反映するような「スタンリーのお弁当」や「きっと、うまくいく」などのリアリティドラマが日本でも大ヒット。 今回、紹介するのはインドの女流監督による新しいインド映画の象徴ともいえる作品なのです。

 インドの中流家庭の専業主婦であるシャシは家族の世話で明け暮れ一日を終えます。毎日の仕事は、家族にとっては当たり前で誰にも感謝されません。夫には「君の作るラドゥ※は最高だ!」と言われますが、裏を返すと他に取り柄がないように聞こえ、英語ができないため娘にもバカにされてしまいます。不満が爆発しそうな時、シャシが、姪の結婚式の準備のため、家族よりも一足早くニューヨークに行くことに。英語が話せない彼女にとって異国での数々の初体験はアドベンチャーの連続。しかし、彼女は負けなかった。家族に内緒で英語教室に通うことでシャシは出来ないことを一つずつクリアしていくのです。旅行先で英語が話せなくて不便を感じたことがある、夫と対等ではないと感じることもある、家事をしても誰も褒めてくれないなど、本作には主婦にとっての「あるある!」がいっぱい。そして英語学校でシャシが体験するエピソードが時にユーモラスに、時に切なく散りばめられ、シャシの揺れ動く心模様を丁寧に映し出していきます。

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ストーリー

シャシ(シュリデヴィ)は、2人の子どもとビジネスマンの夫(アディル・フセイン)と姑のお世話を毎日切り盛り。料理上手な彼女は、お菓子の「ラドゥ」を贈答用として販売するほどの腕前。そんな彼女の悩みは、家族の中でひとりだけ英語が話せないこと。夫には対等に見てもらえず、娘には学校の三者面談に来るのも恥ずかしがられる。ことある毎に家族にからかわれ傷ついていた。そんなある日、姪の結婚式の手伝いを頼まれ単身、ニューヨークへ旅立つが・・・。

 ラストの姪の結婚式で家族達の前で、英語でスピーチするシャシの姿がとても素敵なのです。「自分を大切にすることによって家族も幸せになるのよ、そして人生も輝くの」という言葉が私へのエールのように聞こえました。また、スピーチするシャシを見て「い、いつのまに英語が話せるように!?」と驚きとバツの悪そうな夫と娘の表情にスカッとしました(笑)。シャシを演じたのは70年代から90年代にかけて数々のヒット作に出演した国民的大女優シュリデヴィ。97年から結婚出産で休業していたので、15年ぶりの復帰となります。変わらぬ美貌で笑顔も泣き顔もチャーミング!上品なサリーを次々まとって登場する姿にウットリしてしまいます。勇気を持って一歩踏み出せば、そこには新しい世界が待っている。女性だけでなく男性にもぜひ観てほしい映画ですね。

※ラドゥ
ひよこ豆や緑豆の粉を使って作られるインドの代表的なお菓子。カルダモンパウダーで香り付けしたり、ナッツやレーズンを混ぜたものもある。

データ マダム・イン・ニューヨーク

  • 監督ガウリ・シンデー
  • 脚本ガウリ・シンデー
  • 出演シュリデヴィ、アディル・フセイン、メーディ・ネブー、アミターブ・バッチャン
  • 公開2014年6月28日(土)~ 名演小劇場にて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。