お友達映画一覧
お友達映画

青天の霹靂

映画館
青天の霹靂
おすすめお友達映画
写真

感涙率は驚きの90%!
劇団ひとりの小説を映画化。

 お笑いタレントの劇団ひとりが、自身の書き下ろした小説で映画監督デビュー。まさにタイトル通り、私にとっては予想外の出来事でした。軽い気持ちで観賞していたらラストの「ありがとう」の台詞で涙が止まらなくなり、しばらく席を立つことが出来なかった。「ありがとう」の反対語は「当たり前」ってご存じでした?歳を重ねた我が母が、娘(私)を想うあまりに何度も繰り返す言動が鬱陶しいと思うことが多くなり、軽く返事をしていた自分に反省。当たり前な気持ちではありがとうは伝わっていないことに今更ながら気がつかせてくれた作品です。また、タイムスリップした主人公の晴夫が、まもなく自分を出産する母と対峙する病室のシーンで交わされた言葉の数々はみなさんの心に響くと思いますよ。

写真
ストーリー

39歳の売れないマジシャン晴夫(大泉洋)は、仕事も私生活も上手くいかず生きる力を無くすほどのネガティブ志向。母親に捨てられ何年も絶縁関係だった父の死を知らされたその日に、突然青空から一筋の雷が放たれ40年前の浅草にタイムスリップ。そして自分の父(劇団ひとり)と母(柴咲コウ)に出会う。父もマジシャンでひょんなことからコンビを組むことになり、徐々に自分の出生の秘密と向き合うことになり・・・。

 試写会では劇団ひとり監督と大泉洋さんの異例の40分間に渡る舞台挨拶が行われました。私は司会を担当したのですが、息の合ったトークと見事なエンターティナーぶりが素晴らしかった。大泉さんは見事なマジックを劇中で披露していますが「全部CG」と言ってみたり、親子の感動シーンの撮影エピソードを面白おかしく語っていましたが、本当はかなり役に入り込んでいて、タイムスリップするまでのシーンは孤独で劣等感の塊のような主人公の晴夫に感情移入して現場に行くのも辛かったとか。もちろんマジックはCGではなく全てご自身がやっています(笑)。映画の冒頭は映像的に誤魔化しがきかない鮮やかなマジック披露から始まるのですが、このテーブルカードマジックはなんと80テイク以上!「僕の綺麗な手は代替えの人ではバレちゃうからね~」と言っていましたけど、何テイクも重ねればカードはボロボロ、手も疲れてしまいます。それでも諦めないでやりきる姿に監督も感動したとか。

 劇中では、大泉さんはインド人風ぺぺ、劇団ひとりさんは中国人風チンというコンビでケンカマジックを披露しています。コンビで魅せるコインロールというマジックがあり、このシーンについて監督曰く「大泉さんの影がすごく緊張しているので注目してください」とのこと。あの大泉さんが緊張していたなんて微塵にも思わなかったけど、それはもう一回見なおさなくちゃ!マジックで笑わせ、マジックで泣かせる。この絶妙なさじ加減も素晴らしい。劇団ひとりさんの映画初監督とは思えない繊細な作品作りに脱帽!今から次回作が楽しみです。

データ 青天の霹靂

  • 監督劇団ひとり
  • 脚本劇団ひとり
  • 原作劇団ひとり
  • 出演大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり、笹野高史、風間杜夫
  • 公開2014年5月24日(土)~ ミッドランドスクエアシネマほかで公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。