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ブルージャスミン

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ブルージャスミン
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セレブな生活から転落!
スパイスの効いた辛口コメディ

ニューヨークを舞台に数々の名作を生み出してきたウディ・アレン監督。2000年代からはイギリスに拠点を移し、その後はヨーロッパの主要都市を巡るかのように「ミッドナイト・イン・パリ」「ローマでアモーレ」など珠玉の作品を発表。本作は初めてアメリカ西海岸を舞台に作り上げられていて、近年の群像劇形式のロマンチックコメディ路線ではなく上流社会から転落した1人の女性の運命を辛辣な視点で追っていきます。

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ストーリー

サンフランシスコの空港に降り立ったエレガントなジャスミン(ケイト・ブランシェット)。彼女はニューヨークセレブ界の花としてリッチな生活を送っていたが富豪の夫(アレック・ボールドウィン)の失脚により結婚生活が破綻。資産を没収され無一文で精神安定剤と酒なしでは過ごせない。庶民的な妹(サリー・ホーキンス)の元に身を寄せて再出発を図るが・・・・・・。

ジャネットという平凡な名前を捨ててゴージャスな“ジャスミン”という名に改名し、ニューヨークの豪邸でハンサムな実業家の夫の元でリッチなセレブライフを満喫する主人公のジャスミン。ある日、最愛の夫が違法取引で逮捕された挙句に獄中死となり無一文に。独りぼっちのジャスミンは、唯一の身内であるサンフランシスコの庶民的な妹の家に居候することになります。何もかも失ったのに、虚栄心とプライドだけは人一倍で過去の贅沢が忘れられず、ハイブランド品を手放せない。この超面倒くさい姉に妹もうんざり気味。なんとか再出発を図ろうと不慣れな仕事や勉強に励みますが、目の前の現実に向き合うことが出来ず、奇行や虚言、独り言を連発し始めます。この元セレブの痛々しい彼女をお涙ちょうだいメロドラマにしないのがアレン流。浮世離れした“過去”と悲惨な“現実”を並行して見せながら、転落したホントの理由などが徐々に明かされ、見る者の好奇心をかき立てる構成がお見事!富と名声を皮肉り、笑いを誘う演出も切れ味抜群です。

ジャスミン役はケイト・ブランシェット。気品と滑稽さを両立させるという難役で見事にアカデミー賞主演女優賞を獲得しました。鬼気迫る素晴らしい演技は圧巻です。また、彼女が着こなすブランドのファッションも見どころのひとつで、登場シーンのジャケットやアクセサリーはすべて〈シャネル〉。バックは〈エルメス〉のバーキンで、もちろんスカーフを取っ手巻き。旅行用鞄は〈ルイ・ヴィトン〉。背中をピンとして歩く姿は本物のセレブだからこそですね。過去のゴージャス生活のファッションは、TPOに合わせたセンスのいいスタイリングやインテリア。お手本にしたいものばかりです。財産を失くしてからの庶民的な生活では数少ないけど、上等なアイテムを駆使した着回し術に注目です。自分のマストアイテムは、色を合わせて上質な素材で揃えておけば少ないお洋服でも上品なスタイルが出来るというお手本がここにあります。本当の自分を知り、身の丈にあった生活が1番幸せってことが、よーくわかった映画でした。

データ ブルージャスミン

  • 監督ウディ・アレン
  • 出演ケイト・ブランシェット、サリー・ホーキンス、アレック・ボールドウィン、ピーター・サースガード
  • 公開2014年5月10日(土)~ ミッドランドスクエアシネマほかにて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。