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世界の果ての通学路

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世界の果ての通学路
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学校に通うのも命がけ!
それでも彼らは夢があるのだ!

 本作は道なき道を何時間もかけて通学する4カ国の子どもたちを追ったドキュメンタリーです。ケニアの少年は妹と片道2時間かけて野生動物が出没するサバンナを駆け抜けていき、アルゼンチンの少年は馬に乗って誰もいない360度見渡せる平原を1時間30分走り続けて学校へと向かう。モロッコの秘境に住む少女は夜明け前に出発し4時間歩いて全寮制の学校へ、インドの生まれつき足の悪い少年は弟たちに車いすを押されながら舗装されていない道、川を渡り進みます。私が通っていた小学校は家から6分、中学校は家から30秒。始業の鐘が鳴ってからでも間に合う距離でしたから、何不自由なく通えたことに感謝しなければいけませんね。日本を始め、先進国は教育を受ける権利があり、学校は徒歩圏内、もしくはスクールバスや交通機関で通えますよね。こんなに恵まれた環境にいながら学校嫌いの子ども達が多いとか。そんな子ども達にもぜひ観て欲しい作品です。

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伝説の部族を映画化した「MASAI マサイ」を手掛けたパスカル・プリッソンが監督を担当し、4つの異なる国で長時間かけて通学する子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー。学校で勉強するため、それぞれ何10キロもの困難な道のりをひたすら進む児童たちの日常を追い掛ける。2013年9月にフランスで公開されロングランヒット中。

 ここに登場する10歳前後の少年少女達は、将来の夢を叶えるため、どんなに遠くても足取り軽やかに目を輝かせ、嬉々として通学路を駆け抜けていくのです。その姿を見ているだけで心が晴れやかになりますよ。最初に登場するケニアの11歳のジャクソンくんは、妹のサロメをつれて片道15キロを2時間かけて学校に通っています。象やキリンの大群がいる道を通るしかなく、動物たちに襲われるかもしれないという恐怖と闘いながら危険と隣合わせで進んでいく。まさに毎日が冒険なのです!動物だけじゃなくケニアは武装ギャングもいるし、少女はレイプされたり誘拐される可能性も高いので、妹を守るのも兄の大きな役割。サロメを常に気にかけている兄の姿が頼もしく微笑ましいんです。学校への持ち物は教科書と大きな水筒ですが、水筒といってもプラスチックの灯油缶のようなもの。土を掘って湧き出る水を汲み、長い道のりのための飲み水を自分で準備しているんですよ。

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 各国で登場する子ども達の学習に対する意欲の高さには、ほんとに驚かされました。住環境が厳しいほど学習に対する子ども達のモチベーションが高くなるのでしょうか。通学路での経験、様々な困難にぶつかりながら解決策を自ら見つけていく彼らから教わったことは、それが生きている証であり学習するということ。希望に満ちた未来へと続く世界の果ての通学路、一緒に歩いてみませんか?

データ 世界の果ての通学路

  • 監督パスカル・プリッソン
  • 出演ジャクソン・サイコン、サロメ・サイコン(ケニア)、サミュエル・J・エスターと弟たち(インド)、ザビラ・バディ、ノウラ・アザガーグ、ジネブ・エルカブリ(モロッコ)、カルロス・ヤネズ、ミカイラ・ヤネズ(アルゼンチン)
  • 公開2014年4月12日(土)~ 名演小劇場にて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。