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8月の家族たち

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8月の家族たち
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超一流スター達が激突する
驚きの辛口ホームドラマ

 本作で受賞3回を含む18回目のアカデミー賞(R)ノミネートを果たしたメリル・ストリープと同じく13年ぶりにアカデミー賞(R)にノミネートされたジュリア・ロバーツが親娘役というだけでもすごいのに、ジュリアの夫にユアン・マクレガー、その娘には『リトル・ミス・サンシャイン』で10歳にしてアカデミー賞(R)にノミネートされたアビゲイル・ブレスリン、ジュリアの妹にはジュリエット・ルイス、従弟にベネディクト・カンバーバッチ、その父にクリス・クーパーなど知名度、実力共に有名どころが顔を揃えており、しかもプロデューサーはジョージ・クルーニー!そして、監督はジョージの盟友でテレビドラマ「ER緊急救命室」シリーズの監督、ジョン・ウェルズ。本作の元となるトレイシー・レッツの同名戯曲はピュリッツァー賞とトニー賞をW受賞し、本作の脚本はレッツ自ら手掛けています。

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ストーリー

父親が失踪したと知らされ、オクラホマの実家に集まった三姉妹。集まったのは、反抗期の娘(アビゲイル・ブレスリン)と実は別居中の夫(ユアン・マクレガー)を連れた真面目すぎる長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)、秘密の恋をしている次女(ジュリアン・ニコルソン)、自由奔放な三女(ジュリエット・ルイス)とその不審な婚約者。彼らを迎えたのは毒舌家の母(メリル・ストリープ)とその妹家族。生活も思想もバラバラな家族たちは本音をぶつけ合い、あれよあれよと言わなくてもいい“隠し事”が明るみになり・・・。

 これだけ、豪華なアンサンブルですからね、面白くないわけがない。好奇心をくすぐられる他人の家族の会話劇にとにかく圧倒されっぱなしで、時に笑い、時に不快な気分にもさせられますが、それが妙に生々しいのです。物語の舞台はオクラホマのド田舎。父親の失踪事件を聞きつけて、嫁いでいった3人の娘達とその親族が集まります。久々の再会というのに鬱憤を晴らすかのようにお互いの口から出るのは誰かさんの悪口。そんな会話の中からまさかの、衝撃の、家族の秘密が明かされます。

 メリルが演じる母親は、癌治療のため薬物が手離せなくなり常に意識は朦朧としているのですが、頑固で攻撃的。愛情の裏返しなのか憎まれ口の叩きようがハンパない。3人の娘は血の繋がりがあるので反発できても、夫たちはうつむき言葉もでない様子。これって、日本でも法事や親戚の会席でよく見る光景かも(笑)!家族が一堂に会す20分に及ぶ食卓シーンは、観る側にも極度の緊張があり、超面倒臭い毒舌メリル母に対して「もーいい加減にして!」とスクリーンに向かって怒鳴りたくなったのですが、これっていつの間にか私もこの家族の一員になっていたということでしょうね。避けたくても避けられないのが家族。うっとうしいけどそれでも大事な家族。結局何かあったときに最終的に助けてくれるのは“家族”しかいない。そんな事を思わせつつ迎えたラストは、ありがちなホームドラマとは違っていて、最後まで楽しませてくれました。ぜひ、メリルの家族の一員になった気分で見てくださいね。

データ 8月の家族たち

  • 監督ジョン・ウェルズ
  • 出演メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ジュリエット・ルイス、ユアン・マクレガー、クリス・クーパー、アビゲイル・ブレスリン
  • 公開2014年4月18日(金)~ TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、伏見ミリオン座ほかにて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。