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大統領の執事の涙

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大統領の執事の涙
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USA版「家政婦は見た」!?
実在の黒人執事の半生を描く

 『プレシャス』のアカデミー賞監督リー・ダニエルズが、ホワイトハウスで7人の大統領に仕えた黒人執事と揺れ動くアメリカ、その時代に翻弄される家族の物語を実話ベースで描いた感動のヒューマンスペクタクル作品。綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズは、ある事件で親を亡くし、一人で生きるため努力を重ね、大統領の執事にスカウトされます。歴史が大きく揺れ動く中、セシルは黒人として、執事としての誇りを胸に、ホワイトハウスで30年に渡り7人の大統領の下で働き続けます。興味深いのは誰もが知る事件が数多く登場すること。アイゼンハワーからレーガン、オバマまで実在の大統領も登場し、当時世間を騒がせた出来事が起こるきっかけや、理由が丁寧に綴られていきます。アメリカの国家的大局などアメリカの裏歴史ガイドとしても楽しめるんです。ちなみに現・駐日米国キャロライン・ケネディ大使(第29代)の幼少時代が描かれていることも話題です。

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ストーリー

アメリカ南部で綿花畑の奴隷として生まれたセシル(フォレスト・ウィテカー)はある日、白人に親を殺され家働きの奴隷として雇われることに。努力の末、見習いから高級ホテルのボーイになり、その後スカウトされてホワイトハウスの執事になる。大統領に仕えながら夫であり父であったセシルは家族と共にアメリカの歴史に翻弄されていくが・・・。

 本来ホワイトハウスで起きたことは表には出ませんが、見る側は執事のセシルを通して間近で体験できます。まさにUSA版の「家政婦は見た」でしょうか。でも、物語のポイントはセシルと白人の従者である父親を恥じる長男との衝突を始め、家族と共に歴史の波にのまれ、苦悩する家族の愛憎劇をドラマチックに描いているところ。親子関係から世代の価値観の違い、アメリカ社会の激変ぶりも窺えます。執事のセシル・ゲインズは本当に素晴らしい人物なの。80年代の公民権運動が強まる中、黒人は当然白人への抗争を強めていくけれど、彼は白人を憎みません。なぜならお仕えした大統領に感謝し、彼らが良きアメリカを作ってくれることを信じているから。演じたのは『ラストキング・オブ・スコットランド』のアカデミー賞俳優フォレスト・ウィテカー。今回、アカデミー賞ノミネートがなかったのが悔しくて堪りません。そして妻を演じるのはアメリカの超有名司会者(日本で言うとみのもんた?)オプラ・ウィンフリー。有名過ぎて映画ではよく本人役で登場しますが、今回は役柄を演じてその存在感たるもの素晴らしい。そしてまさかのシーンにマライア・キャリー登場。あのセレブ的雰囲気を封印し、ノーメイクのオーラ無しで執事の母親を演じています。事前情報無しだと出ていることすら気付かないかも!その他、7人の大統領を有名俳優達が特徴を捉え、圧巻の演技を披露しているのも見逃せませんよ。

データ 大統領の執事の涙

  • 監督リー・ダニエルズ
  • 出演フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリー、ロビン・ウィリアムズ、ジェームズ・マースデン、ジョン・キューザック、アラン・リックマンほか
  • 公開2014年2月15日~ ミッドランドスクエアシネマほかにて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。