お友達映画一覧
お友達映画

アメリカンハッスル

映画館
アメリカンハッスル
おすすめお友達映画
写真

予測不可能なストーリーと
豪華俳優陣の熱演ぶりに脱帽

 今年もアカデミー賞の季節がやってきました。今年のアカデミー賞は、派手さはないですが、実話物が多くどれも俳優陣の演技が試されるという見応えある人間ドラマのラインナップとなっています。中でも群を抜いて話題になっているのが、本年度アカデミー賞最多10部門にノミネートされた「アメリカン・ハッスル」。「ザ・ファイター」、「世界にひとつのプレイブック」とここ数作全て賞レースに絡んでいる、デヴィッド・O・ラッセル監督の新作です。すでにゴールデン・グローブ賞で作品賞他3部門を受賞したことでもアカデミー賞有力の声が上がっています。

写真
ストーリー

完全犯罪を続けてきた詐欺師のアーヴィン(クリスチャン・ベイル)と、その相棒で愛人のシドニー(エイミー・アダムス)。彼らはFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されるが、無罪放免を条件におとり捜査への協力を持ち掛けられる。それは、架空のアラブ人富豪をダシに、カジノ利権に群がる政治家やマフィアを罠にハメるという危険な作戦だった。アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長(ジェレミー・レナー)に近づくが、2人の仲を嫉妬するアーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)がおとり捜査を邪魔して事態は思わぬ方向に…。

 本作は1979年に大物議員が汚職で次々摘発されアメリカ政界を震撼させたアブスキャム事件を元にラッセル監督が映画化した群像劇。汚職政治家を捕まえるためにFBI捜査官が協力を依頼したのはまさかの天才詐欺師だったのです。昨年に作品賞を受賞した「アルゴ」もこれが本当に実話なの?と思いましたが、本作に描かれるのもこれまた嘘のようなホントの話というのに驚きました。詐欺師が主役ということもあり、騙し騙されの攻防戦が展開。一体誰が騙されているのかわからなくなっていく様が面白いのですが、オスカー常連の俳優陣の変貌を遂げた外見や熱演ぶりは圧巻なのです!

 天才詐欺師アーヴィン役のクリスチャン・ベイルといえばバットマンシリーズでお馴染。どこからどう見てもいい男ですが、今回は悲惨な髪にブヨブヨの体という姿。あのスレンダーな体はいずこへ!?ハゲちらかした髪を左から右へ無理矢理一九分けにする冒頭シーンは絶句してしまった。汚職政治家を検挙するのに躍起になるFBI捜査官役のブラッドリー・クーパーはラッセル作品の常連で、思い通りにならないとキレてすぐに上司をまくしたてるキワモノ役を好演。直毛をカーラーで巻いてカーリーヘアにしたのは彼の考案だそう。そんな彼らに勝るとも劣らないのが女性陣。特にアーヴィンの妻を演じた若き実力派ジェニファー・ローレンスのエキセントリックぶりがスゴイ!!この中で一番の詐欺師は彼女かもしれません。そしてビジネスパートナーで愛人のシドニーにはアカデミー賞常連のエイミー・アダムス。常にセクシーな装いで男性を魅了していきます。彼女がつけているアクセサリーはすべて<GUCCI>が提供し、シーンが変わる度に衣装が変わるので80年代のファッションが堪能できます。ウエストまで空いたVカットのドレスを着こなす彼女のスタイルは女性の憧れですよね~。笑いもたっぷり、人間のおかしさと切なさが満ちあふれている良質な物語にきっと満足していただけると思いますよ。

データ アメリカンハッスル

  • 監督デヴィッド・O・ラッセル
  • 出演クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、ジェニファー・ローレンス
  • 公開2014年1月31日(金)~ TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、伏見ミリオン座ほかにて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。