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堀北真希×松田龍平初共演!
誰もが心打たれる親子の物語

 母が年老いたのか自分が歳を重ねたからなのか、最近は母子の絆を描いた映画を観ると涙が止めどなく出てしまいます。「くじけないで」はダメ息子が90歳になる母に詩を教え、その詩を通じて母の青春時代を振り返っていくお話。「四十九日のレシピ」は突然亡くなった血の繋がらない母の遺言(レシピ)がきっかけでどんな母親だったかを娘が思い出していくお話。これらの映画を観る度に、母はどんな青春時代だったのだろう、父との恋愛は?と興味が湧き、母に聞いてみたくなりました。

 この「麦子さんと」は自分を捨てた母親の人間像を娘の麦子が偶然にも知ることになるお話。監督は現在売れっ子の吉田恵輔。この秋に公開された「ばしゃ馬さんとビッグマウス」や、来春の公開を控えた、セクシーゾーン中島健人主演の「銀の匙」を手掛けています。どちらかというとしょっぱい恋愛劇を描き続けてきた監督の新境地とも言える母と娘の不器用な絆を見つめた本作は、若い頃悪さばかりして苦労をかけた母に宛てた手紙のようなものだそう。自分を捨てた母を恨みながら、最後まで素直になれなかった娘が、初めて訪れた母の故郷で変化していく様を淡々と描いていくのですが、ラストに松田聖子の「赤いスイートピー」が流れるシーンが本作のクライマックスといっても過言ではありません。これは麦子の母がいつも口ずさんでいた歌なのですが、この曲ってこんなに泣けたっけ!?というぐらい泣いちゃいましてね。どこか自分の母親に重ねたのか、口うるさくてうっとうしいけど求めてしまうそんな母を、ふと感じたのかもしれません。観る人の誰もが胸を打たれる普遍的な親子の物語だと思います。

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ストーリー

アルバイトをしながら声優を目指す麦子(堀北真希)は兄(松田龍平)と2人暮らし。そこへある日突然、子供の頃に自分たちを捨てた母親(余貴美子)が訪ねてきて一緒に住むことに。顔も覚えていない母との生活に戸惑い冷たくしてしまう麦子。しかし一緒に暮らし始めて間もなく、母は病気で帰らぬ人に。納骨のために母の故郷を訪れた麦子は、母がどんな娘時代を過ごしたのかを知ることになり・・・。

 ヒロインの麦子を演じるのは堀北真希で、声優を目指すアニメオタクという設定というだけあってなりきり“アニメ声”を披露。しっかり者と思いきやどこか抜けているイマドキの女の子を演じ、母への想いが解放されていく姿を好演。また麦子とそっくりな母の若かりし頃も一人二役で演じています。ちなみにお母さん役は余貴美子。ほんの少しの出番なのにその存在感たるもの素晴らしい。そして頼りない兄を松田龍平が演じていて、のらりくらりと何を考えているんだかわからないお得意の抜け加減がぴったりハマリ役です。“家族とは何ぞや?”というテーマを説教じみず日常の中で語っていく。週末のまったり時間に友達と見たい作品です。

データ 麦子さんと

  • 監督吉田恵輔
  • 脚本吉田恵輔
  • 出演堀北真希、松田龍平、余貴美子、ガダルカナル・タカ、ふせえり、温水洋一、麻生祐未
  • 公開2014年1月4日(土)~伏見ミリオン座、TOHOシネマズ名古屋ベイシティほかにて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。