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キャプテン・フィリップス

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キャプテン・フィリップス
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実際に起きた海賊事件を
トムの迫真の演技で映画化

 2009年にソマリア沖で起こった海賊による貨物船人質事件を、トム・ハンクス主演、「ボーン・アルティメイタム」「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス監督で映画化したサスペンスドラマ。援助物資として5000トン以上の食糧を積み、ケニアに向かって航行していたコンテナ船マースク・アラバマ号は、ソマリア沖で海賊に襲われ、瞬く間に占拠されてしまいます。53歳のベテラン船長フィリップスは、20人の乗組員を解放することと引き換えに自ら拘束され、狭い救命ボートに乗り、たった1人でソマリア人の海賊と命がけの駆け引きを始めるのです。“海賊”は、アニメ(ワンピース)か映画(パイレーツ・オブ・カリビアン)のイメージしかなかったので、現代に実際に存在するということにまずビックリ。ソマリア海峡では頻繁にある出来事なんですって!

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ストーリー

いつものように愛妻(キャサリン・キーナー)と他愛もない会話をして仕事に出かけるリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)。アメリカ籍コンテナ船マースク・アラバマ号の船長である彼の任務はケニアに援助物資を運ぶことだった。出港まもなくしてインド洋のソマリア海峡を通過する際、海賊に襲撃され一度は回避するが、4人のソマリア人海賊に非武装のアラバマ号はあっけなく占拠されてしまう。乗組員を守るため自らが海賊の人質となり救命ボートに乗り込むフィリップスだったが・・・。

 本作は、大半が海上での撮影だったため、船酔いするスタッフが続出。特に猛スピードで逃走する救命ボートは見る側も酔いそうになるくらいリアリティがあります。フォーカスプラー(カメラのピントを合わせる人)が撮影中に気持ち悪くなり、トムの前で吐いてしまったというエピソードがあるくらい。ちなみにトムだけが唯一船酔いしなかったそう。映画を観ればわかりますが、海上を暴走し、あれだけ揺れているボートの中での過酷な撮影で酔わないなんて信じられない。トムの人並みはずれた精神力の強さにあっぱれです!

 そんなトムの演技はオスカー候補間違いなしの熱演で、彼の入り交じった感情に共感して胸が苦しくなりました。自らの命でさえ落とす危険に直面しながら船長としての責任感を持ち続け、気丈に職務を全うしようとする姿勢。それを自己犠牲の精神と共に体現したトムの姿に、目を奪われずにいられません。緊迫の時間はあっという間に過ぎ、閉塞感が漂うと時の流れが遅くなるというライブ感覚の繰り返しで2時間以上の作品であるにも関わらず、全く長尺を感じません。また、実際の海賊たちは元漁師なんですが、内乱で国が統制を取れず、海域では外国船に大量の漁獲を奪われて生活が困窮し、海賊をせざるを得ない若者がいるという現実にも少し考えさせられました。劇中に登場する海賊4人は、リアリズムにこだわる監督がソマリアでオーデションをした演技未経験の本物のソマリア人だそうです。船長としての誇りと拘束された恐怖を体現するトム・ハンクスの熱演、リアルで迫力ある米軍救出劇に2時間釘付けになること間違いなしですよ!?

データ キャプテン・フィリップス

  • 監督ポール・グリーングラス
  • 出演トム・ハンクス/キャサリン・キーナー/クリス・マルキー/バーカッド・アブディ
  • 公開2013年11月29日(金)~ ミッドランドスクエアシネマほかにて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。