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四十九日のレシピ

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四十九日のレシピ
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大切なことを教えてくれる
笑顔を取り戻す“レシピ映画”

 「あの時、どうしてあんなことを言ってしまったのだろう」。大切な家族なのについつい暴言を吐いてしまうこともある。また、家族だからこそ遠慮なく口に出してしまうのかもしれません。でもそれがその人との最後の言葉だったら・・・。父を突然亡くした18年前、毎日後悔していた私。家族や大切な人を亡くしたとき「もっとああすれば良かった」というのは、誰もが思うことかもしれませんね。

 本作は、ロングセラー小説を『ふがいない僕は空を見た』のタナダユキ監督が映画化した心温まるヒューマンドラマ。自分の身の回りの世話はすべて妻に任せていた夫、血は繋がっていないけど母が大好きだった娘。あまりにも急なことで、例えようのない空虚感に打ちひしがれていた2人の元に、突然現れた母の教え子だったというド派手なイマドキ少女と日系ブラジル人青年。彼らに元気をもらいながら、知らなかった母の人生を辿ることで、その人となり、そして「人生」の意味を知っていきます。

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ストーリー

熱田家の母・乙美が急逝した。娘の百合子(永作博美)は父(石橋蓮司)が心配だと実家に戻るが、夫との離婚を考え憔悴しきった帰郷でもあった。そんな中、派手な少女イモ(二階堂ふみ)と日系ブラジル人青年(岡田将生)が現れ、生前の乙美に頼まれ家族の面倒を見に来たという。さらに乙美が料理や掃除など日々の家事にまつわるアドバイスが記された「暮らしのレシピ」を書き残していたことを伝える。その中の1ページには「四十九日は大宴会をしてほしい」と遺言のようなことが書かれ戸惑う2人。大宴会までの奇妙な4人の共同生活が始まるが・・・。

 母が残していた「暮らしのレシピ」カード、その中の「四十九日のレシピ」と題されたページには、“みんなで楽しく飲んで食べて大宴会”と可愛いイラスト入りでたった一言だけ、記されていたのです。死を予感していた母が彼らに伝えたかったこと、それがこのレシピの中にあるのです。妻であり母である乙美さんのレシピは、生活を豊かにする工夫がいっぱい詰まっています。不器用で仏頂面の夫を演じるのは名バイプレーヤーの石橋蓮司さん。ヤクザなど悪役が多い石橋さんですが、珍しく普通の役どころ(笑)。彼が演じると頑固なオヤジが鑑賞後は愛おしくなっちゃうから不思議ね。娘役には永作博美。人生に息詰まった女性を見事に体現していますが、「娘」という立場は共感しまくり!レシピの存在を教え、2人の元気を取り戻すド派手な通称イモを二階堂ふみ、日本語カタコト日系ブラジル人に岡田将生。どうみてもブラジル青年にしか見えないところがスバラシイ!

 本作は、岐阜県が全面協力し、瑞浪市を中心に恵那市、可児市、土岐市、多治見市というオール岐阜ロケなのです。映画館に行くと岐阜ロケ地マップがありますので感動のシーンを思い出しながら撮影舞台を訪ねてみるのもイイね。また、「四十九日のレシピのレシピ」という本も絶賛発売中。本作の料理も担当した料理家なかしましほさんが監修し、すぐにでも実戦できるお料理が載っています。私は劇中に登場するインスタントラーメンが数倍美味しくなるレシピはすぐに実行!本作を観たら大切な人への「人生のレシピ」作りたくなるかも。

データ 四十九日のレシピ

  • 監督タナダユキ
  • 出演永作博美/石橋蓮司/岡田将生/二階堂ふみ/原田泰造/淡路恵子
  • 公開2013年11月9日(土)~ 伏見ミリオン座ほかにて公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。