お友達映画一覧
お友達映画

欲望のバージニア

映画館
欲望のバージニア
おすすめお友達映画
写真

暴力的でロマンティック!
実在した伝説の3兄弟の物語

 2012年のカンヌ国際映画祭を賑わせた芸達者揃いの豪華キャスト競演「欲望のバージニア」。アメリカ禁酒法時代に実際にあった復讐劇を映画化したもので、主人公はフランクリンの密造酒ビジネスで名を馳せたボンデュラント3兄弟。怪力の長男ハワードに、寡黙な次男フォレストは頭が切れる兄弟のボス的な存在ですが女性には弱い。そして三男ジャックは世間知らずだけど、野心を持って新ビジネスを考案。禁酒法時代の密造というのは貧しく投票権のない人々が生きていく唯一の手段で法律的には抜け目だらけだったとか。そんな中、兄弟達は町民、保安官、さらにはギャングにさえ黙認されるばかりか一目置かれていた存在だったのです。

 順風満帆な彼らの立場を揺るがしたのは、シカゴから派遣された特別補佐官レイクスの存在。レイクスは法外な賄賂を公然と要求し、払わなければ商売を潰すと兄弟を脅迫。ポマードべっとりで見るからにサディストなレイクスは兄弟達をネチネチといたぶるように痛めつけていきます。姑息なやり方についにキレたのは、普段はおとなしいが怒ると恐ろしい次男!彼らの肉体と肉体のぶつかり合いは、男っ気たっぷりの兄弟の血の結束、信念、復讐心を強めていき、逆襲に乗り出していきます。ヒリヒリするような野性味溢れる男達の魅力が全開していくのです。

写真
ストーリー

1931年バージニア州の片田舎。密造酒の製造と販売を手がけるボンデュラント兄弟は人々に一目置かれ、不死身と囁かれていた。新しく町に着任した特別補佐官レイクス(ガイ・ピアース)は高額の賄賂を要求するが、兄弟はこれを拒否。ある日、修羅場を知らない三男ジャック(シャイア・ラブーフ)がギャングと大きな取引をするが、それが災いの種となり、レイクスから脅迫や暴力によって兄弟の愛する女性や仲間たちに危害を加えられてしまう。

 実はこの3兄弟は実在の人物。バージニア州の伝説と言われており、兄弟のミュージアムまであるそう。地元の人は彼らをスターのように想っているので、撮影を覗いては兄弟のファッションや物語に口を出したとか。そして原作は三男の孫が書いた小説で、2008年に出版されるやいなや大絶賛を浴びました。こちらもチェックしたいですね。

 この映画は、役者たちの贅沢なアンサンブルも見どころのひとつ。憎たらしい補佐官をガイ・ピアースが演じているのですが、その存在感に圧倒!屈強な次男はトム・ハーディ。彼は次期ジェームズボンドの候補にもなっていますね。声もシブくて声フェチには堪りません。三男は『トランスフォーマー』のシャイアくん。今回はしっかり演技で魅せています。さらに“狂犬”と呼ばれるギャングには超個性派ゲイリー・オールドマン。女性陣もオスカーがらみの面々とこのキャスト陣すごいです! (映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ 欲望のバージニア

  • 監督ジョン・ヒルコート
  • 出演シャイア・ラブーフ/トム・ハーディ/ミア・ワシコウスカ/ジェシカ・チャスティン/ゲイリー・オールドマン/ガイ・ピアース
  • 公開2013年8月3日(土)~ 伏見ミリオン座で公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。