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スタンリーのお弁当箱

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スタンリーのお弁当箱
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子供の自然な演技にキュン♪
お弁当から人生を語る感動作

 素敵なインド映画見つけました!インド映画というと『踊るマハラジャ』など、3時間超えの踊りが中心というイメージが多いと思いますが、本作は踊りは数分、子供とお弁当が主役のヒューマンドラマ。しかも、1時間半というインド映画としては異例の短さ!(笑)ちょっとウンチクを言うと、インドでは2011年の統計によると1255本の映画が作られているのです。(ちなみに日本は441本)。歴史も古く昨年映画制作100年を迎えましたが、今でも娯楽の王様として君臨。今年は数々のインド映画が日本で公開されていますが、ダントツに私の心を奪ったのは「スタンリーのお弁当箱」。お弁当に込められた家族の愛情を忍ばせる巧みな演出で“お弁当”から人生が見えてくるという、目にも心にもおいしい映画なのです。

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ストーリー

想像力豊かでお話し上手なスタンリー(バルソー)はクラスの人気者。家の事情で学校にお弁当を持ってこれないスタンリーに同級生たちは自分のお弁当を分けてあげます。ところが食い意地の張った国語教師が自分の食べる分がなくなったとスタンリーを罵り、学校から追い出してしまいます。そんな中、各学校の代表を集めて学園コンサートの募集が届きます。同級生たちは歌の上手いスタンリーが適役だと思い、彼を探すため町中をまわり、彼にコンサートの話を伝えますが・・・。

 主人公は明るい性格でクラスの人気者、小学4年生のスタンリー。彼は両親を事故で亡くし、叔父の元から学校に通っているのですが、お弁当を作ってもらえず、お昼は水道水で空腹をガマン。それに気がついた優しいクラスメイトたちが自分たちのお弁当をお裾分けするようになります。ある日、食い意地の張った国語の教師が級友たちのお弁当を横取りする事件が起きます。厳しい家庭環境なのにスタンリーは、常に気品と誇りを持って生きているところが健気で、母性本能をくすぐられて思わず涙。そして彼の同級生達の気遣いがさりげなくて、真の友情を感じました。

 主役のスタンリー役は、本作の監督であり、憎たらしい国語教師役の実の息子。すごく可愛いんです。毎週土曜に素人の子供達を集めて脚本の代わりに本物の教科書を与えて、ワークショップのように撮影したので子供達は映画とは知らなかったとか。半ドキュメンタリー手法のおかげでスタンリーと級友の喜怒哀楽の表情がとてもリアルなのです。もうひとつの主役は、料理がいっぱい詰まったお弁当。お弁当をテーマにした映画って未だかつてないんじゃないかしら!?クラッカーだけもあればサンドイッチのようなものから様々な種類のカレーや豆料理と1人じゃ食べきれないくらいのおかず。お母さん達の料理風景も映し出されるので、スパイスの香りがスクリーンから匂ってきそうなの。終わった後はカレーが絶対食べたくなるはず。本場インド料理事情を知るにもオススメの映画です。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ スタンリーのお弁当箱

  • 監督アモール・グプテ
  • 脚本アモール・グプテ
  • 製作アモール・グプテ
  • 出演国語教師役:アモール・グプテ/バルソー/ヌマーン/アビシェーク/モンティー
  • 公開2013年7月13日(土)~ 伏見ミリオン座ほかで公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。