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サスペンスの帝王ヒッチコックと
その妻のドラマチックな物語

 サスペンスの帝王といわれた映画界の巨匠・アルフレッド・ヒッチコックの名前は誰もが知っていると思います。81歳の生涯で54本の映画を世に送り出したヒッチコック。彼の作品はほとんどがサスペンスなのですが、“誘拐”“逃亡劇”“覗き”“アニマルパニック”など、それぞれ志向性が異なり、常に新しい見せ方に挑戦してきました。映画にしろ、ドラマにしろ、彼の作品は現在活躍している監督達に多大な影響を与えたことは間違いありません。

 さて、本作はヒッチコック映画の生涯最大のヒットとなった「サイコ」の撮影エピソードを軸に、彼の知られざる素顔を描いています。といってもドキュメンタリーではなく劇映画で、映画作りに没頭する偏屈で変わり者である天才監督の心の葛藤とともに、仕事のパートーナーでもあった妻との夫婦愛の物語でもある。

 どうして彼がサスペンスの神と謳われる存在になったのか?彼とその神を創った妻アルマによる「サイコ」の成功に至るまでの道のりには興味津々。ヒッチコックが、映画製作するにあたり配給会社を口説いたのち自己資金を投じたことや、公開するにあたって映倫の許可がいるのですが、当時の検閲の厳しさ、伝説の3分間シャワーシーンのこだわりの撮影方法、さらには公開後の宣伝方法までしっかり描かれているので、自分も作品作りに参加したような気分でした。
 そうそう、「この映画の結末は誰にも喋らないでください」という今や使い古された宣伝文句ありますよね?このキャッチコピーの産みの親はヒッチコックの「サイコ」なのです。

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ストーリー

1959年「北北西に進路を取れ」が大ヒットし、絶頂期であったヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)。次回作「サイコ」は周囲の反発にあう問題作だが、私財を投じて制作を決定し、人気女優ジャネット・リー(スカーレット・ヨハンソン)を起用。撮影中は数々の苦境に立たされるが、窮地を救ったのは多彩な技と優れた才能をもった妻アルマ(ヘレン・ミレン)だった。

 ヒッチコック役は名優アンソニー・ホプキンスが演じています。ヒッチコックは自身の作品によく登場し、過去に放映された「ヒッチコック劇場」ではストーリーテラーとしても登場しているので、その風貌はお馴染みですよね。ぼってりと肉がついた頬とあご、小柄だけど異様なオーラを放つ風貌。それを、特殊メイクを施したアンソニーが見事に再現しています。どこからどう見てもヒッチコック!
 妻のアルマには「クイーン」のヘレン・ミレン。傑作の陰には妻ありということで、優秀な脚本家であり編集者、そして私生活シーンでは最高の妻を、お茶目に演じています。
 「サイコ」のジャネット・リーの役は、まるでヒッチコック映画に登場していたかのような雰囲気のスカーレット・ヨハンソンが扮します。

 ユーモラスにドラマチックに描かれた偉大なる映画人のドラマは、映画ファンにとって大満足な愛すべき作品です。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ ヒッチコック

  • 監督サーシャ・ガヴァシ
  • 出演アンソニー・ホプキンス/ヘレン・ミレン/スカーレット・ヨハンソン/トニー・コレット/ダニー・ヒューストン
  • 公開2013年4月5日(金)~ センチュリーシネマ、TOHOシネマズ名古屋ベイシティほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。