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高倉健主演。亡き妻を想い
長旅にでる男の感動巨編

 「単騎、千里を走る。」から6年。日本映画界が誇る名優・高倉健がスクリーンに帰ってきました。メガホンをとるのは「あ・うん」「鉄道員(ぽっぽや)」など、数々の名作を健さんと共に世に送り出してきた巨匠・降旗康男監督。ふたりにとっては20本目のタッグとなります。
 亡き妻の望みで、散骨のために富山県から長崎県・平戸まで1200キロ、妻と乗るつもりだったお手製キャンピングカーに一人乗って、遙かな海を目指して旅をします。本作では、その途中で出会う人々とのふれあいが描かれています。

 高倉健さんといえば、私の場合は「昭和残侠伝」と「網走番外地」。渋いでしょ!リアルタイムで見ていないのですが、他界した私の父が好きだったのでその影響です。父は学生時代に映画のエキストラのアルバイトをしていて、今のようにフィルムコミッションもなくプロダクションも大手しかない時代ですから次から次へと個人的にオファーがきたらしい。任侠映画が主で斬られては立ち上がりまた斬られるという役だったとか。高倉健さんの登場は父が就職した後だったので“共演”(笑)はしていないですけどね。

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ストーリー

富山の刑務所で指導技官として勤務する倉島英二(高倉健)のもとに、亡き妻・洋子(田中裕子)が遺した絵手紙が届く。そこには“故郷の海を訪れ、散骨して欲しい”との想いが記されていた。妻はなぜ生前その思いを伝えてくれなかったのか・・・。その真意を知るため、英二はキャンピングカーで彼女の故郷を訪れる旅に出る。

 健さんで印象的なのは「昭和残侠伝」の名台詞「止めてくれるなおっかさん」と後ろ向きで振り返る背中の演技。身震いするほどカッコイイのです!
 本作で海への散骨を終えて、港に戻り暗い海を見つめる健さんの後ろ姿、、。何年たっても健さんの背中は変わっていなかったわ。富山から旅立つとき、同僚から止められても「止めてくれるな」と心の中で叫んでいたにちがいない。哀しみを胸に秘めて淡々とやるべきことを果たすという、いつの時代にも必要な寡黙なヒーロー像を演じたら世界中探しても健さん以外考えられません。

 富山からはじまる旅は、飛騨高山、京都、瀨戸内、北九州と続き、妻の生まれ故郷である長崎県平戸市の漁港・薄香へと辿り着きますが、その道中、人間の繋がりのはかなさと切ない運命を感じさせられます。主人公は旅をする途中で様々な人と出会い、寂しい心が少しずつ温まっていく・・・。

 この物語は私たちがふとすれば忘れてしまいそうになる大切な何かを教えてくれます。人生に迷っているときにそっと、背中を押してくれるようなそんな映画ですよ。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ あなたへ

  • 監督降旗康男
  • 出演高倉健/田中裕子/佐藤浩市/草なぎ剛/余貴美子/綾瀬はるか/三浦貴大/ビートたけし
  • 公開2012年8月25日(土)~名駅前・ピカデリーほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。