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大人になりきれない30代女の
イタイ日常をコミカルに描く

 最近、タレントさんが「すっぴん」写真をブログに載せるのが流行っていますが、よくみるとエクステやアイメークをしているような気がするんだよね(笑)。
 しかし!この人、シャーリーズ・セロンのすっぴんは本物でしょ。アカデミー主演女優賞を獲得した「モンスター」ではイヤミでブサイクな女性を素顔で怪演。本作でもほぼ、すっぴんを披露しています。
 今回彼女が演じるのは、30代後半に差し掛かったのに10代にモテまくった栄光が忘れられず悪戦苦闘する自称作家のゴーストライターのメイビス。このイタイ設定に説得力を与えるため、彼女は撮影初日からすっかりメイビスになりきり、ボサボサの髪の毛とノーメークで現場に現れたそうです。

 メイビスはメイクをバッチリ決めたときはイケイケな都会派美人ですが、家の中ではスエットやハローキティのTシャツを着て、2日酔い覚ましに起き抜けにコーラを一気飲みするなど、ここで彼女が披露する女子像は、誰にも見られたくないすっぴん姿。人前に出るときはメイクもファッションもセクシーにキメるからそのギャップが目立つのです。30代でバツイチ、恋人なし、唯一の理解者は愛犬のポメラニアン、そしてお酒を飲んで寂しさを紛らわす。負け犬一歩手前の女子の悪あがきを、セロンが堂々と演じているのが気持ちよかったな。
 ちょっと笑っちゃったのが、スエット姿で仕事をして、プリンターのインクが切れたらツバで湿らせてその場をしのごうとするシーン。実は・・・、私も経験があるんだよね(笑)。映画だからやり過ぎかも知れませんが、独身女性はもちろん、既婚者でも旦那さまの出かけたあとの自分に見覚えがある箇所が多々あると思いますよ。

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ストーリー

37歳でバツイチ、連載は打ち切り間近で新作の予定も決まっていない自称作家のゴーストライター、メイビス (シャーリーズ・セロン)。支えになる恋人もおらず孤独に耐える毎日。ある日、高校時代の恋人バディ(パトリック・ウィルソン)の妻から子どもが生まれたという内容のメールが届く。なぜかバディとヨリを戻そうと考えた彼女は、故郷の町へ舞い戻る。

 美貌も衰えず、才能もある、そして私はいつまでも10代、20代のモテキのまま。あらら? バブルを経験したアラフォー女子や誰か友だちのことが浮かびませんか? いやいや、もしかして自分自身のことだったりして。

 昔、絶対自信があった人にふられて惨めでイタイ女になったこともあるし、家の中と外のギャップもわかるし、観終わった後は、メイビスに反感をもちながらも共感していた私。まんまと監督の演出とセロンの演技にハマリましたね。この作品、男性はどう観るんだろう(笑)。でもこれは、女性同士で観て語り合うと、お互いの本音が聞けて面白いと思いますよ。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ ヤング≒アダルト

  • 監督ジェイソン・ライトマン「JUNO/ジュノ」「マイレージ、マイライフ」
  • 脚本ディアブロ・コディ「JUNO/ジュノ」
  • 出演シャーリーズ・セロン/パットン・オズワルト/パトリック・ウィルソン/エリザベス・リーサー
  • 公開2012年2月25日(土)~センチュリーシネマ、TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。