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50/50 フィフティ・フィフティ(PG-12)

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50/50 フィフティ・フィフティ(PG-12)
おすすめデート映画
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病という非日常の中の人間
模様を、笑いと涙で描く感動作

 異色の恋愛ドラマ「(500日)のサマー」で20代の男性の心境をリアルに体現し、日本でも圧倒的な人気を獲得したジョセフ・ゴードン=レヴィット。男が主人公の恋愛映画は珍しく、男目線でありながらも恋愛によって男が成長していく姿は女子のハートにとても響いた一作でした。
 そんな彼の最新作が「50/50 フィフティ・フィフティ」。若手俳優でナイーブな男を演じさせたらハリウッド一と呼ばれているジョセフですが、実はこの役、「つぐない」「ウォンテッド」のジェームズ・マカヴォイが演じることになっていたのです。しかし、家庭の事情とやらでマカヴォイが急遽降板し、準備期間がないのにもかかわらずジョセフ君はこの難役を見事にこなしたのです。

 27才の酒も煙草もやらない几帳面で真面目な青年が突然ガンの宣告をうけ、生存確率50%の日々を生き抜くというデリケートなお話。普通なら、お涙ちょうだい映画になりそうな題材なのですが、本作はとても愉快で、心に染みるハートフル映画になっているのです。

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ストーリー

酒もタバコもやらない真面目なアダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は27歳でガンを患い、5年後の生存率は50パーセントと宣告される。職場の同僚や恋人、家族が病気を気遣い神経質になっていくなか、女好きの悪友カイル(セス・ローゲン)だけはいつも通りに接してくれていた。

 友だちが癌に冒されたと知ったときの親友、恋人、家族、同僚の態度や言動がとてもリアルで、大笑いしたシーンもあれば心にググッときて涙が溢れそうになることもあった。シリアスとコメディのさじ加減が絶妙なの。
 特に恋人の戸惑いは自分に置き換えましたね。ギャラリーのプロデュースをやりながら自らもアーティストという彼女は、彼を心配するふりばかりで行動が伴わない。口では「あなたを支えるわ!」といいながらも腰が引けている。そんな彼女の態度に気づき別れを口にする時の主人公の寂しさは計り知れない。  
 かと思えば、普段から軽くてシモネタ連発の親友は、友人がガンであることを利用してナンパしたり、以前と変わらない態度で接し、病気を笑いのネタにしようとする。そんな彼だけど、ものすごく思いやりを感じ、大切な人を大切にするにはどうしたらよいのか。と考えさせられました。

 実は本作には親友役のセス・グリーンの実体験が元になっていて、セスの親友である脚本家との間にあった話を元にフィクションにしています。彼らは実体験で、病気となんとか向き合う手段として「笑い」を選んだそう。実話が元になっているから、セスの演じる親友役は心があって真実味があるんですね。
 愛のある笑いとそして温かい涙がいっぱいの本作はぜひ大切な人と観て欲しいな。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ 50/50 フィフティ・フィフティ(PG-12)

  • 監督ジョナサン・レヴィン
  • 出演ジョセフ・ゴードン=レヴィット/セス・ローゲン/アナ・ケンドリック/ブライス・ダラス・ハワード
  • 公開12/1(木)~伏見ミリオン座、TOHOシネマズ名古屋ベイシティほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。