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今年最も心揺さぶられた傑作
観る者の心をわしづかみ!

 今年のアカデミー賞作品賞ノミネートの中でも、最も傑作といわれていた本作。アメリカ社会の片隅の闇をとらえ、過酷な境遇にあって強く生きるヒロイン像は多くの人々の胸を打ち、インディペンデント映画祭として有名なサンダンス映画祭でもグランプリと脚本賞の二冠に輝いています。

 地味なビジュアルですが、はじまって数分もしないうちに主演のジェニファー・ローレンスの演技に引き寄せられてしまいました。アカデミー賞でも主演女優賞でノミネートされた、弱冠20才の注目若手女優。初夏に公開された『X-MENファースト・ジェネレーション』にミュータントで出演しています。今後日本でも大ブレイクしそうな勢いですから要チェックです。

 ジェニファーが演じるのは、本来なら青春真っ只中の17才の少女・リー。舞台になるのが、アメリカのミズーリ州のオザーク高原で、痩せた山岳地帯であるこの地域は、全米でも最低レベルの貧困地帯です。そこでリーは行方不明の父、精神が病んでしまった母のかわりに幼い弟と妹を育てています。
 ドラッグ・ディーラーだった父は、逮捕されたあげくに自宅を保釈金の担保にしていたのです。リーは家族を守るために父親探しの旅に出ますが、その旅路がかなりデンジャラス。ドラックが絡んでいるため親戚は口を閉ざし、閉鎖的な村ならではの理不尽な“掟”など、17才にして絶望の崖っぷちに立たされるのです。しかし、リーは何度も何度も立ち上がり、決して折れることなく前に進み、そのたくましさは見る者全てに勇気を与えてくれます。

ストーリー

田舎町ミズーリ州に住む17歳のリー(ジェニファー・ローレンス)は、心を病んだ母に代わり幼い弟と妹の世話に励み、その日暮らしの生活を切り盛りしていた。ある日、ドラッグの売人をしていた父親が逮捕され、自宅を保釈金の担保にしたまま失踪してしまう。

 妹や弟はいつもお腹を空かせていて、洋服もボロボロ。自分が父親探しで家をあけるため、弟たちに狩りを教えるシーンがあるのですが、幼い子供たちに鉄砲の撃ち方を教える姿に苛立ちを感じました。近所のおばさんは彼女らにたまに食材をくれるなど世話をしてくれますが、本人も決して裕福ではありません。このような生活をしている人たちを守るシステムはアメリカにはないのでしょうか?
 様々な壁にぶち当たりながらも家族を守るため奮闘していくのですが、やがてタイトルに通じる哀しい知らせがリーを襲います。辛いお話しですが、リーの父親探しをスリリングに描きつつ、彼女の成長を見守っていくという素晴らしい脚本! 珠玉のヒューマンドラマは秋にぴったりです。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ ウィンターズ・ボーン

  • 監督デブラ・グラニック
  • 脚本デブラ・グラニック
  • 出演ジェニファー・ローレンス/ジョン・ホークス/デイル・ディッキー/ギャレット・ディラハント
  • 公開10/29(土)~伏見ミリオン座にて
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。