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プッチーニの愛人

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プッチーニの愛人
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美しい音楽と映像。まるで
絵画鑑賞のような作品

 「トスカ」「ラ・ボエーム」などオペラで知られるイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニ。著名な作曲家、画家については、ほとんど映画で知る私。いま名古屋市美術館で版画と絵画が展示中の「レンブラント」も映画「レンブランドの夜警」を観て勉強しました。映画ってなんでも教えてくれますね。

 舞台は1909年、イタリアのトスカーナ地方の美しい湖畔。すでに作曲家として世界的に成功していたプッチーニは新たなオペラ「西部の娘」に取り組んでいて、作曲が行き詰まると湖上の酒場にいって気分転換。ある日、メイドの娘との関係を妻が疑い、彼女を散々誹謗中傷し、やがて哀しい結果に・・。

 これが物語の大筋ですが、この映画はほとんど、正確に言えば一言しかセリフがありません。テレビドラマのように懇切丁寧な説明がないため、頭はフル回転でワンシーン毎、頭の中できちんと理解し、登場人物の間柄を整頓しながら観るのです。

ストーリー

1909年、世界的作曲家のジャコモ・プッチーニ(リカルド・ジョシュア・モレッティ)は、新作オペラ「西部の娘」の作曲に取り組んでいた。そんなある日、妻に使用人との浮気を疑われ、作曲活動を中断することに・・・。

 オープニングも音楽がなく、静かにはじまります。まず、最初にどんな物語かを文字にして20文程度で紹介。その後はナレーションや登場人物間でかわされる手紙の内容の文字、登場人物同士の関係や内心の中に起きている感情表現を読み取りながら、進行していくのです。物語の結節点としての手紙の使い方が秀逸でした。もちろんプッチーニですから、音楽は必須。しかし、作曲途中ということで断片的にプッチーニが演奏するのみなのですが、この曲がのちに「西部の娘」というのはあとから作品資料をみて知りました。重苦しい空気が流れる物語にはぴったりの不調和音がすごく効果的に使われているのです。

 観終わった後は、多くの疑問が残りましたが、これこそ観た者同士で映画談義するに相応しい作品なのでしょう。観客に委ねるという監督の思惑だと思います。より理解したい人は最初にパンフレットで相関図を見ることをオススメします。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ プッチーニの愛人

  • 監督パオロ・ベンヴェヌーティ
  • 出演リッカルド・モレッティ/タニア・スクイラリオ
  • 公開7/16(土)~伏見ミリオン座にて
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。