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主演“まえだまえだ”の
自然体演技が素晴らしい

 子供の頃、迷信やジンクスを本気で信じてたなぁ。ピュアなあの頃の心をそのままスクリーンに映し出した本作。
 両親の離婚によって離ればなれになり、母と祖父母と鹿児島で暮らす兄と福岡で父と暮らす弟。九州新幹線の博多から南下する新幹線“つばめ”と鹿児島から北上する新幹線“さくら”が行き交う瞬間に「奇跡が起こる」という噂を聞きつけ、友人たちを巻き込み奇跡をおこすため奔走する物語。

 “まえだまえだ”の演技がすばらしく何度も胸がキュンキュンしちゃった。
 兄は家族のことを一番に考えていて、長男ってこんな感じだろうな~と何度も思わされたその演技のうまさに驚いた。そして弟はやはり次男っぽく、自由奔放なキャラで父と楽しく過ごしている。本当の兄弟のメリットを最大限生かし、無理なく表現しています。監督は子供に演技をさせず(大人にも)自然な表情を撮るのがホントにうまい!

 まわりの大人たちも演技派揃いで、それぞれの個性を生かした役どころ。
 子供中心の物語ですが、登場するキャラクターそれぞれのサイドストーリーも興味深く描かれています。

インタビューの際、まえだまえだと是枝監督と撮影
インタビューの際、まえだまえだと是枝監督と撮影
ストーリー

離婚した両親がやり直し、再び家族4人で暮らす日を夢見ている兄・航一(前田航基)。航一は母と祖父母と鹿児島で暮らしながら、福岡で父親と暮らす弟・龍之介(前田旺志郎)と連絡を取っては、家族を元通りにする方法に頭を悩ませていた。ある日、九州新幹線全線開通にまつわるうわさを聞きつけ、ある計画を立て始める。

 先日、前田兄弟と監督に取材をしたのですが、とにかくよく動く&喋る二人でした。監督は「今回は二人が全部話してくれるからラクだよ」とニッコリ。暇さえあれば、監督にまとわりつく二人の姿が印象的でしたよ。
 インタビューでは、「初めて会ったとき監督が誰かわからんへんほどオーラなし!」「監督は現場で写真ばっかり撮って、いっつも助監督に叱られていたねん」と監督のいじりはさすが、芸人。演技については台本もなく、その場で自然に撮影していったため、聞いても他人事のように話すふたり(笑)。でも子供らしく、九州新幹線の“つばめ”“さくら”の話になると、目を輝かせて立ち上がったり身振り手振りを付けて喋ってくれた。彼らは九州新幹線の宣伝マンとして十分に貢献しているに違いない(笑)。

 新幹線がすれ違う瞬間の子供達のワクワク感、そわそわ感。観ているほうも同じ気持ちでその瞬間を迎えるでしょう。子供達の必死な姿をみて、大人達はもう一歩新しい人生を踏み出す勇気をもらいますよ。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ 奇跡

  • 監督是枝裕和
  • 出演前田航基/前田旺志郎/大塚寧々/オダギリジョー/樹木希林/橋爪功/夏川結衣/阿部寛/長澤まさみ/原田芳雄
  • 公開6/11(土)~伏見ミリオン座ほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。